評価の方法
えびらぼは、成分と効果の組み合わせ(例:グルコサミンと膝の痛み)ごとに格付けしています。同じ成分でも、効果の種類や対象者によって根拠の強さが違うためです。
更新:2026-10-03
5段階の意味
- S根拠が強い
複数のランダム化比較試験(RCT)をまとめた質の高い解析で、意味のある大きさの効果が一貫して示されている。 - A根拠あり
RCTをまとめた解析で効果が示されているが、効果が小さい・対象が限られる・研究の質にばらつきがある。 - B根拠は限定的
効果を示すRCTはあるが、数が少ない・小規模・結果が一致しない・特定企業の研究に偏っている。 - C根拠が乏しい
人での信頼できる試験がほとんどない。動物実験・試験管・観察研究・理屈が中心。 - D効かないという根拠
質の高い試験で、効果がないか、あっても実感できる水準に届かないことが示されている。
「C(根拠が乏しい)」は、研究が足りず、効くかどうか分からないという意味です。「D(効かないという根拠)」は、質の高い試験で、効果がないか、あっても実感できないほど小さいと分かったという意味です。統計的に差がなかったというだけでは D にしません。
結論の言い方
各効果の結論は、その結果がどのくらい確かかによって、文の終わり方を変えています(2026年10月から、売れている成分の順にこの言い方へそろえています)。
- 「〜ことが確かめられています」
- 質の高い研究で結果が一致していて、今後の研究で変わる可能性が低い結果です。
- 「〜ことが示されています」
- 研究で示されていますが、試験の数や質、対象者に限りがあり、今後変わることもある結果です。
- 「〜という結果はありますが、まだはっきりしません」
- 試験が少ない・小規模・結果が一致しないなどの理由で、まだ確かとは言えない結果です。
- 「〜かどうかは分かっていません」
- 人での信頼できる試験がほとんど無く、判断できないものです。
効果の大きさは、何と比べたかと合わせて書いています。比べる相手の多くは、見た目が同じで、調べている成分を含まないもの(プラセボ)です。「ほとんど変わりません」は差がごくわずかなこと、「実感できる差の目安に届きません」は、差はあっても本人が良くなったと感じられる大きさではないことを表します。
本文の [1] のような番号は、その効果の「根拠にした論文」の番号です。押すと、その論文の要点に移ります。
手順
- 成分と効果を選ぶ。利用率の調査や市場データから日本で売れている成分を選び、広告や一般の認識でよく言われる効果を主張として取り上げます。
- 論文を探す。コクラン・レビューと、ランダム化比較試験(RCT)をまとめたメタ分析を最優先にします。公的機関の評価や診療ガイドラインは補助として使います。
- 格付けする。効果の大きさ(実感できる差か)、研究の確実性、試験の質、対象者、研究費の出どころを見て判断します。
- 格付けを伏せて付け直す。最初の格付けを伏せた状態で、同じ論文からもう一度格付けします。2つの格付けが一致しなかった項目は、格付けの定義に照らして決め直し、本文をその格付けに合わせて書き直してから載せています。
- 本文を論文と突き合わせる。公開する文を1文ずつ、根拠にした論文の要旨と突き合わせ、対象者の条件、一緒に飲んだもの、比べた相手、差があったかどうかが論文どおりかを確かめています。
- 論文の実在を確かめる。DOI のある論文は Crossref と PubMed で実在と撤回の有無を照合し、撤回された論文は使いません。DOI のない文献は、PubMed や掲載誌・論文データベースのページへのリンクを載せています。
専門家の監修について
医師・薬剤師などの専門家による監修は受けていません。そのぶん、判断の根拠にした論文はすべて各項目に載せ、読者が自分で確かめられるようにしています。誤りを見つけたら知らせてください。確認して直し、訂正のお知らせに記録します。
この評価の限界
- 有料の論文は本文を読めないことがあり、その場合は要旨(抄録)をもとに判断しています。
- 研究の多くは海外で行われていて、日本人にそのまま当てはまるとは限りません。
- 同じ成分でも、量や形(製法・種類)が違うと結果が変わることがあります。研究での量は各項目に書いています。
- 新しい研究が出れば、格付けは変わります。各ページの確認日を見てください。
- 格付けは成分の研究のまとめです。特定の商品の効果を示すものではありません。