訂正のお知らせ
見つかった誤りと、どう直したかを記録しています。
2026年10月4日:本文を平易な言葉で書き直し、その確認で見つかった誤りを直しました
全ページの要約・結論・安全性の欄を、専門用語を減らした言葉で書き直しました。書き直した文を主張ごとに論文の要旨ともう一度突き合わせ、もとの文にあった誤りも直しました。どの格付けも変わりません。主なものは次のとおりです。
- 運動:筋肉や関節の不調が増えた試験の対象は、大腸がんではなく結腸がんの治療後の患者でした。HbA1c が平均0.4〜0.7ポイント下がる結果は、主に指導つきの運動のものです。睡眠計などで測った睡眠は「改善がはっきりしない」と書いていましたが、睡眠効率など改善した指標もあり、結果が一致していないというのが正確です。
- クレアチン:レッグプレスで差が出なかったのは全年齢を含む解析の結果で、若い人に限るとレッグプレスも伸びていました。
- 水素水:「病気の予防など健康上の結果を調べた試験はない」と書いていましたが、血管の働きの改善を報告した小さな試験はあります。調べられていないのは、病気を防ぐかどうかです。
- コエンザイムQ10:疲れの国内の試験の対象は、日常の疲れが1か月を超え6か月未満続いている健康な人でした。
- BCAA・EAA:体組成に差が出たのが1試験だけだったレビューの22試験には、鍛えていない人の試験が11件含まれていました。
- エクオール・大豆イソフラボン:ゲニステインの多い抽出物でほてりの回数が一貫して減ったというのは、統合されなかった4試験が示唆したものでした。「プラセボを上回る効果は小さいと考えられます」という一文は、論文に無い推測だったため消しました。
- コラーゲンペプチド:有害事象が増えなかった解析は、プラセボではなく対照群と比べたものでした。骨密度の解析は「ランダム化比較試験以外の研究も含む」と書いていましたが、ランダム化比較試験だけをまとめたものでした。
- 葉酸:心筋梗塞などがほとんど変わらなかった試験の比べた相手を「主にプラセボ」と書いていましたが、葉酸を加えない降圧薬だけの人と比べた中国の試験も含まれていました。
- ビタミンB群:穀物への葉酸添加が義務でない国で小さな改善がみられた解析は、葉酸を中心にしたビタミンB群の補給の結果でした。
- ユーグレナ:体調不良の日数が減った試験で使われたのは、β-1,3-グルカンを50%超含む特定のユーグレナ発酵物(1日367mg)でした。
- 乳酸菌・ビフィズス菌:便秘の改善を感じた人の割合(57%対44%)は、プラセボではなく対照群と比べたものでした。運動習慣のある人で「効果がみられなかった」と書いていましたが、はっきりした効果は確認されなかった、が正確です。
2026年10月3日:全ページの確認で見つかった対象者・試験の条件の抜けを直しました
全ページの本文を、主張ごとに論文の要旨ともう一度突き合わせました。対象者や試験の条件が抜けていて、結果が広く当てはまるように読める記述を直しました。どの格付けも変わりません。主なものは次のとおりです。
- 運動:血糖値の根拠は2型糖尿病の人の試験です。指導なしの運動では、HbA1c がはっきり下がらなかった解析もあります。内臓脂肪の効果量-0.54は、運動しない人との差ではなく、運動前からの変化でした。
- テアニン:不眠や不安にはっきりした差が出なかった試験は、抗うつ薬を飲んでいる全般性不安症の人に、テアニンを上乗せした試験でした。
- オルニチン:疲労感が軽くなった試験の対象は、運動後の女性や、飲酒で顔が赤くなる人でした。
- 高麗人参:疲労の試験の対象は、化学療法中の大腸がんの患者と、進行がんの患者でした。
- マカ:性機能の試験の対象は、うつ病の症状が治まっていて、抗うつ薬(SSRI・SNRI)による性機能障害がある女性や、男性ホルモン値が正常で男性更年期の症状がある男性でした。
- エクオール・大豆イソフラボン:ほてりの回数が20.6%減った解析は、17件ではなく13件の試験の結果でした。エクオールについての解析は、エクオールそのものか、体内でエクオールを作れる人に大豆イソフラボンを与えた試験をまとめたものでした。
- エラグ酸:試験をまとめた解析では体重・腹囲にはっきりした差が出なかったと書いていましたが、人で腹囲が下がったとする別の解析もありました。
- クレアチン:筋トレと併用したほうがはっきりしたのは、筋力ではなく体重・除脂肪量などの体組成への効果でした。記憶の効果量(0.29〜0.31)は、健康な成人だけでなく、病気のある人や11歳からの人も含む解析の結果でした。
- シトルリン:30試験をまとめた解析は、シトルリンリンゴ酸塩の試験の結果でした。
- ブルーベリー・ビルベリー:夜の見え方が改善しなかったのは、健康な人を調べた結果です。
- プラセンタ:更年期症状が改善した試験の対象は、軽い更年期症状の女性でした。
- ノコギリヤシ:夜間の排尿が1晩0.64回少なくなったのは、プラセボと比べた結果です。
- グルタチオン:個別の試験の人数は「60人前後」ではなく、60〜124人でした。
- アシュワガンダ:睡眠の試験の人数は「80〜150人程度」ではなく、50〜150人程度でした。不安症への使用を暫定的に推奨した国際的な指針は、使う場合も主に通常の医療の補助としていました。
- ラクトフェリン:配合品で風邪の回数が減った試験の対象は、風邪をひきやすいと自己申告した人でした。
- 紅麹:LDLコレステロールが下がったのは、LDLコレステロールが高めの成人の試験です。要約にこの条件が抜けていました。
- BCAA・EAA:筋肉痛が和らいだのは、運動習慣のある健康な成人の試験です。要約にこの条件が抜けていました。
2026年10月3日:主張ごとの確認と書き直しで見つかった食い違いを直しました
論文の要旨との突き合わせを、ページ全体ではなく主張ごとに行うようにしたところ、前回の確認で見落としていた食い違いが見つかりました。売れ筋17位以降の成分の本文を読みやすく書き直す中でも、論文と合わない記述が見つかりました。どの格付けも変わりません。主なものは次のとおりです。
- 運動:高齢者の死亡を調べた試験は、運動をしない人ではなく、活動的なことが多い人たちと比べたものでした。ヨガで不安が「小さく」軽くなった結果は、何もしない場合と比べた短期の結果です。ストレス教育より有効だった試験は、12週間のクンダリーニヨガの試験でした。指導なしのウォーキングでも、励ましなどの工夫を加えた場合は HbA1c が下がっていたことが抜けていました。
- ビタミンE:前立腺がんが17%増えたのは、合成型のビタミンE 400IU/日を単独で飲んだグループでした。セレンと一緒に飲んだグループでは、はっきりした増加はありませんでした。
- マルチビタミン:がんがわずかに減った男性医師の試験には、開始時にがんの既往があった人も含まれます。既往のない人に限ると、はっきりした差は出ていません。
- 鉄:便秘と下痢が増えたのは、月経のある女性を対象にした解析の結果でした。
- 乳酸菌・ビフィズス菌:要約の「便通」への効果は大人の便秘の結果で、子どもの便秘でははっきりした差が出ていません。
- 亜鉛:味の悪さや吐き気が増えることが示されているのは、風邪の治療に使った場合です。予防に使った場合ははっきりしません。
- マグネシウム:便秘の試験の対象は慢性便秘の大人(ほとんどが女性)で、排便回数の「週3.7回」はプラセボとの差でした。
- NMN:高齢者の歩行速度の差を「0.01m/秒」と書いていましたが、−0.01m/秒でした。ほぼゼロであることは変わりません。
- 葉酸:脳卒中が減った解析の対象は、脳卒中と心筋梗塞の既往がない人でした。効果が大きかったのは、穀物に葉酸を加えていない、または一部だけ加えている地域でした。
- アスタキサンチン:目の疲れの改善を「プラセボより約20%大きい」と書いていました。正しくは、質問票の点数がアスタキサンチンで4.00点、プラセボで1.72点下がり、論文がこの差を約20%としているものです。
- オリゴ糖:おなかの張りが増えたのは、フラクトオリゴ糖の試験をまとめた結果でした。
- シトルリン:運動能力の結果は運動習慣のある人の試験で、反復回数が約6%増えたのは、運動前にシトルリンリンゴ酸塩をとってプラセボと比べた結果でした。
- ヒアルロン酸:膝の違和感を調べた試験の対象を「痛みのない人」と書いていましたが、レントゲンで変形がほとんどない健康な人で、痛みも測っていました。
- グルタチオン:点滴・注射のグルタチオンについて、見解の原文は「効果がなく副作用もあるため使うべきでない(禁忌)」でした。
- BCAA・EAA:筋損傷の指標が下がったのは、運動の48時間後だけでした。
- HMB:高齢者で筋トレだけの場合と差が出なかったのは筋肉量で、握力と身体機能は改善した解析もありました。
- ウコン・クルクミン:膝の痛みの改善が実感できる差の目安に届いたのは、吸収を高めた製剤でした。
- ラクトフェリン:感染症の期間を「3日から2日に短くなった」と書いていましたが、飲む前と後の変化ではなく、プラセボの3日に対して2日という比較でした。
- 酵素サプリ:食後に変わったのは「ロイシンが最高値に達する時間だけ」と書いていましたが、血糖や脂肪酸にも差が出ていました。
- マカ:疲労感を調べた人の試験は「1件だけ」と書いていましたが、3件あり、活力が上がったのはそのうち1件でした。
あわせて、有意差が出なかった結果を「差はありませんでした」と書いていた所を、「はっきりした差は出ませんでした」に直しています。「差はありませんでした」だと、差が無いことを確かめたように読めるためです。
2026年10月3日:セサミンのLDLコレステロールの説明を直しました
セサミンの「コレステロール・血圧」で、「解析の方法によってはLDLの差が有意ではなくなります」と書いていました。根拠にしたメタ分析(Sun 2022)の本文にある「0.073」を、LDLの差の p 値と読み違えていました。この値は、試験ごとの結果のばらつき(異質性)を調べた検定の p 値で、LDLの差そのものは p=0.031 でした。この一文を消し、試験ごとの結果のばらつきが中程度あることを書きました。あわせて、LDLは5試験・157人、上の血圧は4試験・132人をまとめた結果であることを書き分けました。格付け(B)は変わりません。試験が少なく小規模で、期間が短く、ゴマそのものを使った試験も含むためです。
2026年10月3日:15の成分と運動のページで、論文の要旨と合わない記述を直しました
本文の1文ずつを、根拠にした論文の要旨と突き合わせる確認を始めました(評価の方法)。その中で、対象者の条件や、一緒に飲んだもの・比べた相手が抜けていた記述などが見つかったので直しました。どの格付けも変わりません。主なものは次のとおりです。
- DHA・EPA:米国心臓協会の「中性脂肪が30%以上下がる」は、医薬品のEPA・DHA製剤を1日4g使った場合の結果であることが抜けていました。心血管イベントが25%減った試験(REDUCE-IT)は、中性脂肪が高くスタチンを飲んでいる人が対象でした。
- 乳酸菌・ビフィズス菌:呼吸器感染症の解析の対象を「65歳未満」と書いていましたが、18〜65歳で、上気道以外の感染症も含む結果でした。大人の便秘の「15〜17試験」は、別々の2つの解析をまとめた書き方でした。
- 亜鉛:予防の効果を「風邪をひく割合が減った」と書いていましたが、口や鼻から使う亜鉛で急性の気道感染症が減ったという結果でした。精子の質の試験では、精子のDNAの傷が増えていたことを本文に反映し、改善したのは精子の「数」ではなく「濃度」でした。
- 鉄:疲労感の試験の対象が「疲れを訴える女性」であること、貧血の解析に葉酸・ビタミンCとの併用が含まれることが抜けていました。高齢者の結果は、整形外科で治療を受けた高齢者の3試験でした。
- プロテイン:高齢者で増えた結果は「手足の除脂肪量」で、はっきりした差が出たのはサルコペニア・虚弱の人だけでした。サルコペニアの人の改善は、たんぱく質と運動の併用を運動だけと比べた結果でした。
- ビタミンD:骨折の結果の比べた相手に「何も飲まない場合」も含まれること、転倒の回数と転倒した人の割合が別々の解析(5試験・6試験)であることが抜けていました。ビタミンD不足と診断された人を「対象外」と書いていましたが、不足の人を選んで行った試験ではない、が正しい説明でした。
- カルシウム:介護施設の高齢女性で骨折が減ったのは、虚弱な高齢女性の1試験でした。大規模試験(WHI)はビタミンDを併用した試験でした。
- マルチビタミン:RCTとコホート研究を合わせた解析で少なかったのは冠動脈疾患の発症だけで、RCTに限ると差ははっきりしませんでした。
- ビタミンB群:最新の解析の「ごくわずかな差(効果量0.11)」は、外れた結果の試験と単盲検の試験を除いた場合の結果でした。
- ビタミンE:死亡がわずかに増えた解析には、ほかのビタミン・ミネラルと併用した試験も含まれていました。
- ルテイン:10年追跡の結果は、試験後に全員にルテイン入りのサプリが配られた期間を含みます。目の疲れを調べた試験は、どちらも1日6時間以上画面を見る人が対象で、改善したのはメソゼアキサンチンも加えた1日24mgの試験でした。
- マグネシウム:血圧の効果が大きかったのは「マグネシウム不足の人」ではなく、血中のマグネシウム濃度が低い人(低マグネシウム血症)でした。
- GABA:睡眠と血圧に差がなかった試験を「独立した試験」と書いていましたが、対象は糖尿病予備群の50〜70歳の人で、睡眠・血圧は探索的に調べた項目でした。
- コラーゲンペプチド:痛みの軽減は、変形性関節症の痛みについての結果でした。肌の試験で差がなかったのは「製薬企業」の資金を受けていない試験で、企業全般ではありませんでした。
- ビタミンC:風邪の予防を調べたメタ分析の1つは、著者が「予防にわずかに有効かもしれない」としていたことを書き足しました。差の大きさはコクラン・レビューと近く、格付けは変わりません。
- 運動:血圧が正常な人では上の血圧に差がなかったこと、薬との比較は上の血圧だけの結果であることが抜けていました。心臓リハビリで死亡が減る可能性が高いのは冠動脈疾患の人で、心臓病全体ではありません。慢性腰痛は原因のはっきりしない腰痛の結果で、筋力と筋肥大の試験数は別々の解析の数でした。
2026年10月3日:4つの成分の説明を、論文の記述に合わせて直しました
本文を読みやすく書き直す作業の中で、論文の要旨と合わない書き方が見つかったので直しました。どの格付けも変わりません。
- 青汁:ケールとグリーンピースを比べた試験を「差がありませんでした」と書いていましたが、差がなかったのは多くの指標で、HbA1c はグリーンピースのほうが良い結果でした。また、HbA1c が下がった試験の対象は2型糖尿病の人で、ケールの量は「一般的な青汁の数十倍」ではなく、論文に書かれた量(乾燥ケール1日約79g)で示すようにしました。
- ビタミンD:介護施設の入所者で転倒の回数が減った結果に、カルシウムやマルチビタミンと一緒に飲んだ試験が含まれることを書いていませんでした。
- マグネシウム:血圧の効果が大きかったのは「高血圧の人」と書いていましたが、論文では「降圧薬を飲んでいる高血圧の人」でした。
- カルシウム:米国予防医療専門委員会の勧告を、骨折予防の結果と「一致」と書いていましたが、利益がないとされたのは閉経後の女性が少量を毎日飲む場合で、それより多い量や男性については根拠不十分とされています。
2026年10月3日:鉄の副作用(胃腸症状)の説明を直しました
鉄の「鉄欠乏性貧血の改善」の注意点で、鉄を飲むと「胃腸症状(便秘・下痢・腹痛)が増えます」と書いていました。根拠にしたコクラン・レビューでは、便秘と下痢が増えることは確実性の高い結果でしたが、腹痛は増える傾向にとどまり、差があるとまでは言えませんでした(確実性は低い)。「便秘と下痢が増えます。腹痛も増える傾向がありましたが、はっきりしません」に直しました。格付け(S)は変わりません。
2026年10月1日:鉄の「鉄欠乏性貧血の改善」の説明を直しました
鉄の「効果の大きさ」で、妊婦を対象にしたコクラン・レビューの結果を「出産時の鉄欠乏性貧血が18.4%から5.0%に減りました」と書いていました。この数字は、鉄を飲んだ群(5.0%)と飲まなかった群(18.4%)を比べたもので、同じ人たちの前後の変化ではありません。「鉄を飲んだ群で5.0%、飲まなかった群で18.4%でした」に直しました。格付け(S)は変わりません。
2026年10月1日:商品レビュー2本を取り下げました
2026年2月〜7月に公開していた「DHCコラーゲン」「Gold Standard 100% ホエイ」の2本の記事を取り下げました。
何が誤りだったか
論文を自動で集める仕組みを使っていましたが、主張と関係のない研究が根拠として並んでいました。たとえばコラーゲンの記事では、骨粗しょう症などに使う薬(サケカルシトニン)の吸収の研究や、キャビア抽出物・プロポリスを使った肌の研究、角膜の再生に使う素材の研究が、根拠の論文として表示されていました。
なぜ起きたか
集めた論文が主張に本当に関係しているかを、読んで確かめる工程がありませんでした。
どう変えたか
- 評価の単位を、商品から成分と効果の組み合わせに変えました。
- 論文の要旨を読んで格付けし、最初の格付けを伏せた状態でもう一度格付けして、2つが一致しなかった項目は格付けの定義に照らして決め直す手順にしました(評価の方法)。
- DOI のある論文は、実在と撤回の有無を照合しています。