ブルーベリー・ビルベリーに効果はある?
ブルーベリー・ビルベリー(ビルベリーエキス、ブルーベリーエキス、アントシアニン)論文4本で格付け2026-10-04 更新
結論
目の疲れに効くかは、分かっていません。
- ベリーのエキスを飲んでも、目の疲れにはっきりした差は出なかった
- 健康な人の夜の見え方も、しっかりした試験では良くなるという結果が出ていない
- 糖尿病の薬や、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる人は注意
効くと言われていること
論文ではS〜D の決め方は格付けの決め方
飲む前に:公的機関の注意があります飲む前に知っておくこと
薬を飲んでいる人は、飲む前に医師・薬剤師に相談してください。厚生労働省の情報サイト(eJIM)は、ビルベリーが抗がん剤のエルロチニブ、糖尿病の薬、血液を固まりにくくする薬と影響し合う可能性があり、葉を大量に長くとると危険な場合があるとしています(出典: ejim.mhlw.go.jp)。HFNet(医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベース)には、ワルファリンを飲んでいる人が生の実を大量に食べ続けて、血液が固まりにくくなった海外の例が載っています(出典: hfnet.nibn.go.jp)。
機能性表示食品として売られているとき
ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分とする機能性表示食品の届出があります(2026年10月3日時点)。国が1つずつ審査した食品ではなく、届出の根拠はこのページの格付けとは別のものです。表示を見るときに確かめること
機能性表示食品として売られているとき
ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分とする機能性表示食品の届出があります(2026年10月3日時点)。国が1つずつ審査した食品ではなく、届出の根拠はこのページの格付けとは別のものです。表示を見るときに確かめること- 国の審査
- 機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを消費者庁に届け出て、機能を表示する食品です。国が1つずつ審査した食品ではありません。パッケージには「本品は、特定保健用食品と異なり、機能性及び安全性について国による評価を受けたものではありません。届け出られた科学的根拠等の情報は消費者庁のウェブサイトで確認できます。」と書くことが決められています。
- 届出番号
- パッケージの「届出番号」を消費者庁の届出データベースに入れると、届け出た事業者が書いた、安全性と機能性の根拠の要約を見られます。
- 「報告されています」
- 消費者庁の手引きは、根拠がその商品(最終製品)を使った臨床試験か、論文を集めて評価した研究レビューかが分かる表現にするよう求めています。研究レビューが根拠のときは、商品についてのレビューでも成分についてのレビューでも「報告されている」ことが分かる表現にし、例として「〜の機能があることが報告されています」を挙げています。最終製品を使った臨床試験で根拠を説明するときの例は「〜の機能があります」です。成分についての研究レビューが根拠のときは、その商品自体に機能があるという根拠ではないことが分かる表現にするとしています。
- 量
- パッケージには、1日あたりの摂取目安量と、その量に含まれる機能性関与成分の量が書かれています。このページの試験で使われた量と比べてください。
- 目の疲れ・見る機能:ビルベリー抽出物240〜480mg/日を8〜12週
- 薬
- 薬を飲んでいる人は、医師か薬剤師に相談してから使ってください。パッケージにも、この注意を書くことが決められています。
よくある質問
やめてもいい?
目の疲れ・見る機能を目的に飲んでいる場合は、続けることを支持するはっきりした結果はありません(格付けはC)。
ただし、医師に勧められて飲んでいる人、薬を飲んでいる人、検査で不足を指摘された人は、自分の判断でやめずに、医師か薬剤師に相談してください。続ける場合は、このページの「飲む前に知っておくこと」(公的機関の注意情報)を先に読んでください。
飲んで効いた気がするのはなぜ?
成分を含まないもの(プラセボ)を飲んだ人でも、体調が良くなったと感じることはよくあります。飲んでいるという安心感や期待で、感じ方が変わるためです。体調にはもともと波があるので、つらい時期に飲み始めると、自然に戻った分まで効いたように感じることもあります。えびらぼでは、こうした分を差し引けるように、成分を含まないものと比べた試験の結果を重視して格付けしています。
形や量が違えば効く?
格付けは、試験で使われた形と量での結果です。
- 目の疲れ・見る機能:ビルベリー抽出物240〜480mg/日を8〜12週
これと違う形や量で効くかどうかは、その形や量で試した試験が無いと分かりません。吸収が良いことと、体に効果が出ることは別で、試験で確かめる必要があります。
効いたという論文もあるのでは?
1件の試験では、偶然や試験のやり方の偏りで、良い結果が出ることがあります。このページでは4件の論文を読み、そのうち2件は複数の試験をまとめた研究です。格付けは、試験どうしで結果が一致するかと、試験の質で決めています(格付けの決め方)。効いたという試験があっても、ほかの試験と合わせると、はっきりした差が出ないことがあります。
効果ごとの論文の中身
目の疲れ・見る機能に効く?
Cランク・根拠が乏しい対象:画面作業などで目が疲れやすい健康な成人
ベリーのエキスを飲んでも目の疲れにはっきりした差は出ず、健康な人の夜の見え方も、しっかりした試験では良くなるという結果は出ていません。画面作業の後の目の疲れの一部や、ピントを合わせる筋肉の緊張の指標が良くなったという小さな試験があるだけで、効くかどうかは分かっていません。
くわしく効果の大きさ・注意点・論文4本・ほかの成分と運動
効果の大きさ
ベリー抽出物の7試験をまとめた解析[1]で、目の疲れの効果量(差の大きさをそろえた数字)は-0.27(小さい)でした。95%信頼区間(結果のぶれの幅)が-0.70〜0.16とゼロを含むため、プラセボ(成分の入っていないもの)との差は確認できていません。
- 試験の内容
- ビルベリー抽出物240〜480mg/日を8〜12週
- 根拠にした論文
- メタ分析 1本・ランダム化比較試験 2本・系統的レビュー 1本
注意点
根拠にした論文
- 1.
メタ分析・Singh(2022年)・Ophthalmology・7研究
パソコン作業による目の疲れ(CVS)への対策を調べた45件のRCT(4497人)のメタ分析。ベリー抽出物を4〜12週摂っても、目の疲れ(7試験、効果量-0.27、95%CI -0.70〜0.16)、ドライアイ症状(4試験)はプラセボと有意差がなく、CFFやピント調節力にも有意な効果はなかった。
Interventions for the Management of Computer Vision Syndrome: A Systematic Review and Meta-analysis. doi:10.1016/j.ophtha.2022.05.009
- 2.
ランダム化比較試験・Ozawa(2015年)・The Journal of nutrition, health and aging・88人
画面作業をする日本の会社員の二重盲検RCT(88人登録、80人完了)。ビルベリー抽出物480mg/日を8週摂ると、作業後のちらつきを見分ける力(CFF)の低下と、目の疲労感・痛み・重さなど一部の自覚症状がプラセボより軽かった。近くを見るピント調節には有意差がなかった。
Bilberry extract supplementation for preventing eye fatigue in video display terminal workers. doi:10.1007/s12603-014-0573-6
- 3.
ランダム化比較試験・Kosehira(2020年)・Nutrients・109人
健康な成人109人の12週の二重盲検RCT。規格化したビルベリー抽出物240mg/日で、画面作業後のピント調節筋の緊張を示す指標(HFC-1)が8週・12週でプラセボより良かった。
A 12-Week-Long Intake of Bilberry Extract (Vaccinium myrtillus L.) Improved Objective Findings of Ciliary Muscle Contraction of the Eye: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Comparison Trial. doi:10.3390/nu12030600
- 4.
系統的レビュー・Canter(2004年)・Survey of Ophthalmology・12研究
ビルベリーのアントシアノシドと夜間視力に関する12件のプラセボ対照試験の系統的レビュー。方法のしっかりした最近の4件のRCTはすべて否定的で、肯定的な結果は主にランダム化していない試験など質の低い試験から。正常な夜間視力を改善するという仮説は支持されない。
Anthocyanosides of Vaccinium myrtillus (bilberry) for night vision--a systematic review of placebo-controlled trials. doi:10.1016/j.survophthal.2003.10.006
このページについて
サプリの広告や販売リンクは載せていません。専門家の監修は受けていません。格付けは格付けの決め方に沿って、論文の結果から決めています。最終更新日は2026-10-04です。誤りに気づいたら誤りを知らせるから送ってください。
このページの言葉
- プラセボ
- 見た目は同じで、調べている成分を含まないもの。「飲んだ」という思い込みや、自然に良くなる分を差し引くために、比べる相手として使います。
- ランダム化比較試験(RCT)
- 参加者を、くじ引きのような偶然でグループに分けて、たとえば成分を飲むグループとプラセボを飲むグループの結果を比べる試験。分け方の偏りが結果に混ざりにくい方法です。
- メタ分析・統合
- 同じテーマの試験の結果を集めて、まとめて計算し直した研究。1つの試験より、偶然に左右されにくくなります。
- 系統的レビュー
- 決めた手順で、関係する研究をもれなく集めて評価した研究。メタ分析を含むことが多いです。
- 効果量
- 測り方の違う試験どうしでも比べられるように、差の大きさをそろえた数字(このサイトでは主に、平均の差を標準化したもの)。マイナスの符号は減った向きを表し、符号を除いた大きさが 0.2 前後で「小さい」、0.5 前後で「中くらい」、0.8 以上で「大きい」が目安です。
- 有意差
- 偶然だけでは説明しにくい差があること。差が大きいという意味ではありません。
- 95%信頼区間(95%CI)
- 結果の数字のぶれの幅。本当の値がおそらく入っている範囲の目安です。差の範囲が 0(比の場合は 1)をまたぐときは、差がない可能性を否定できません。
- eJIM
- 厚生労働省の「『統合医療』に係る情報発信等推進事業」のサイト。サプリなどについて、海外の公的機関の情報を翻訳して載せています。
運動の効果も同じ基準で格付けしています
運動は19項目中4項目がSでした
- サプリ119項目
- ABCD
- 3%
- 運動19項目
- SAB
- 21%
S(根拠が強い)は、サプリが119項目中4項目、運動が19項目中4項目でした。運動のSは筋力・筋量(筋トレ)、血圧、血糖値、転倒の予防です。サプリと運動では調べた効果や対象者が違うため、同じ目的で直接比べた結果ではありません。
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