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えびらぼ

ローヤルゼリーに効果はある?

ローヤルゼリー(ロイヤルゼリー、王乳、酵素分解ローヤルゼリー)論文4本で格付け2026-10-04 更新

結論

更年期の症状に効くかは、まだはっきりしません。

  • 日本の試験で軽くなったのは、不安と腰や背中の痛みだけ
  • 膣や膀胱などの症状の合計点に、はっきりした差が出なかった試験もある
  • ぜんそくやアレルギーのある人は注意

効くと言われていること

論文では

S〜D の決め方は格付けの決め方

飲む前に:公的機関の注意があります

飲む前に知っておくこと

ぜんそくやアレルギーになったことがある人は、使わないでください。カナダ保健省が、2026年の製品の基準(モノグラフ)でそう定めています(出典: webprod.hc-sc.gc.ca)。HFNet(医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベース)には、国内でアナフィラキシー(重いアレルギー反応)が起きた例や、ワルファリンを飲んでいる人が出血しやすくなった海外の例が載っています(出典: hfnet.nibn.go.jp)。

よくある質問

やめてもいい?

更年期症状を目的に飲んでいる場合は、続けることを支持するはっきりした結果はありません(格付けはB)。

ただし、医師に勧められて飲んでいる人、薬を飲んでいる人、検査で不足を指摘された人は、自分の判断でやめずに、医師か薬剤師に相談してください。続ける場合は、このページの「飲む前に知っておくこと」(公的機関の注意情報)を先に読んでください。

飲んで効いた気がするのはなぜ?

成分を含まないもの(プラセボ)を飲んだ人でも、体調が良くなったと感じることはよくあります。飲んでいるという安心感や期待で、感じ方が変わるためです。体調にはもともと波があるので、つらい時期に飲み始めると、自然に戻った分まで効いたように感じることもあります。えびらぼでは、こうした分を差し引けるように、成分を含まないものと比べた試験の結果を重視して格付けしています。

形や量が違えば効く?

格付けは、試験で使われた形と量での結果です。

  • 更年期症状:ローヤルゼリー(または酵素分解品)を1日800mg〜1gを8〜12週間(研究で多い条件)

これと違う形や量で効くかどうかは、その形や量で試した試験が無いと分かりません。吸収が良いことと、体に効果が出ることは別で、試験で確かめる必要があります。

効いたという論文もあるのでは?

1件の試験では、偶然や試験のやり方の偏りで、良い結果が出ることがあります。このページでは4件の論文を読み、そのうち1件は複数の試験をまとめた研究です。格付けは、試験どうしで結果が一致するかと、試験の質で決めています(格付けの決め方)。効いたという試験があっても、ほかの試験と合わせると、はっきりした差が出ないことがあります。

効果ごとの論文の中身

B

更年期症状に効く?

Bランク・根拠は限定的対象:閉経後の女性(主に45〜60歳)

閉経後の女性で、更年期の一部の症状が軽くなったという結果はありますが、まだはっきりしません。日本の試験で差が出たのは不安と腰や背中の痛みで、膣の乾燥や膀胱の症状などをまとめた点数に、はっきりした差が出なかった試験もあります。

くわしく効果の大きさ・注意点・論文4本・ほかの成分と運動

効果の大きさ

プラセボ(成分の入っていないもの)と比べた2試験(312人)をまとめた研究(メタ分析)[1]は、効果量(差の大きさをそろえた数字)0.73と報告しています。人数の内訳から、複数の植物成分を含む配合品の試験が含まれている可能性が高いです。ローヤルゼリー単独の効果の大きさとはいえません。

試験の内容
ローヤルゼリー(または酵素分解品)を1日800mg〜1gを8〜12週間(研究で多い条件)
根拠にした論文
メタ分析 1本・ランダム化比較試験 3本

注意点

  • まとめた試験:まとめられた試験は2件と少なく、その一つは配合品の試験の可能性が高いです。
  • 試験の場所と規模:試験は主にイランと日本の小規模なものです。
  • 日本の試験:日本の試験[3]は製造企業の研究者によるものです。調べた多数の症状のうち、プラセボとの差が出た項目は2つだけでした。
  • ほてり:ほてりなどの血管運動症状への効果は、はっきりしていません。
  • 膣に塗る製剤:膣に塗る製剤の試験もあり、飲む場合とは区別して考える必要があります。

格付けの理由

日本の42人のRCT(くじ引きでグループを分けて比べた試験)[3]では、不安と腰痛の2項目だけがプラセボより改善しました。イランの200人のRCT[2]ではローヤルゼリー群のスコアが下がりましたが、抄録にはプラセボとの直接比較の結果がありません。泌尿生殖器の症状を調べたRCT[4]では、総合スコアに有意な改善はありませんでした。メタ分析[1]は改善を報告していますが、まとめた試験が2件だけのため、B(根拠は限定的)としました。

根拠にした論文

  1. 1.

    メタ分析・Ferraz(2026年)・Menopause・6研究・471人

    閉経後の女性471人を含む6研究(2011〜2021年発表)の統合。2試験312人の統合でプラセボより更年期症状が改善した(効果量0.73)と報告。著者評価は中程度の質。統合した2試験の内訳は抄録になく、配合品の試験を含む可能性がある。

    Royal jelly for management of postmenopausal symptoms: a systematic review and meta-analysis. doi:10.1097/gme.0000000000002688

  2. 2.

    ランダム化比較試験・Sharif(2019年)・Complementary Therapies in Clinical Practice・200人

    イランの閉経後女性200人の二重盲検RCT(ローヤルゼリー1日1000mg vs プラセボ、8週間)。ローヤルゼリー群では更年期スコアが有意に下がり、プラセボ群では有意な低下がなかった(抄録は群内比較のみで、群間比較の結果は記載なし)。

    Effect of royal jelly on menopausal symptoms: A randomized placebo-controlled clinical trial. doi:10.1016/j.ctcp.2019.08.006

  3. 3.

    ランダム化比較試験・Asama(2018年)・Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine・42人

    日本の健康な閉経後女性42人のプラセボ対照RCT(酵素分解ローヤルゼリー1日800mg vs デキストリン、12週間)。12週時点で不安と腰痛・背中の痛みのスコアだけプラセボと有意差があり、4週時点では有意差がなかった。副作用はなかった。

    Royal Jelly Supplementation Improves Menopausal Symptoms Such as Backache, Low Back Pain, and Anxiety in Postmenopausal Japanese Women. doi:10.1155/2018/4868412

  4. 4.

    ランダム化比較試験・Mehrnoush(2021年)・Gynecology and Obstetrics Clinical Medicine

    イランの閉経後女性のRCT(ローヤルゼリー1日1g vs プラセボ、8週間)。閉経に伴う泌尿生殖器の症状を主目的に調べ、膀胱の症状はわずかに改善したが、膣の乾燥、性の問題、泌尿生殖器の総合スコアは改善しなかった。重い副作用はなかった。

    Royal jelly for genitourinary syndrome of menopause: A randomized controlled trial doi:10.1016/j.gocm.2021.10.001

このページについて

サプリの広告や販売リンクは載せていません。専門家の監修は受けていません。格付けは格付けの決め方に沿って、論文の結果から決めています。最終更新日は2026-10-04です。誤りに気づいたら誤りを知らせるから送ってください。

このページの言葉
プラセボ
見た目は同じで、調べている成分を含まないもの。「飲んだ」という思い込みや、自然に良くなる分を差し引くために、比べる相手として使います。
ランダム化比較試験(RCT)
参加者を、くじ引きのような偶然でグループに分けて、たとえば成分を飲むグループとプラセボを飲むグループの結果を比べる試験。分け方の偏りが結果に混ざりにくい方法です。
メタ分析・統合
同じテーマの試験の結果を集めて、まとめて計算し直した研究。1つの試験より、偶然に左右されにくくなります。
効果量
測り方の違う試験どうしでも比べられるように、差の大きさをそろえた数字(このサイトでは主に、平均の差を標準化したもの)。マイナスの符号は減った向きを表し、符号を除いた大きさが 0.2 前後で「小さい」、0.5 前後で「中くらい」、0.8 以上で「大きい」が目安です。
有意差
偶然だけでは説明しにくい差があること。差が大きいという意味ではありません。

運動の効果も同じ基準で格付けしています

運動は19項目中4項目がSでした

掲載した項目の内訳Sの割合
サプリ119項目
3%
運動19項目
21%

S(根拠が強い)は、サプリが119項目中4項目、運動が19項目中4項目でした。運動のSは筋力・筋量(筋トレ)、血圧、血糖値、転倒の予防です。サプリと運動では調べた効果や対象者が違うため、同じ目的で直接比べた結果ではありません。

運動のTier表を見る

ほかの成分の格付け(Tier表)