葉酸に効果はある?
葉酸(葉酸サプリ、プテロイルモノグルタミン酸、ビタミンB9)論文13本で格付け2026-10-04 更新
結論
妊娠を考えているなら、妊娠前から飲むことに強い根拠があります。
- 胎児の二分脊椎などの神経管閉鎖障害が約3分の1に減る
- 脳卒中は約1割減り、日本など穀物に葉酸を加えない国で効果が大きい
- 心筋梗塞は、飲んでもほとんど減らない
効くと言われていること
論文では- 胎児の神経管閉鎖障害を防ぐ?対象:妊娠を計画している女性・妊娠の可能性がある女性根拠が強い
- 脳卒中を防ぐ?対象:成人(高血圧・心血管疾患のリスクがある人が中心)根拠あり
- 心筋梗塞など心臓病を防ぐ?対象:成人(心血管疾患のリスクがある人・既往のある人を含む)効かないという根拠
S〜D の決め方は格付けの決め方
飲む前に:公的機関の注意があります飲む前に知っておくこと
医師の管理下にある場合を除き、葉酸は1日1mgを超えてとらないでください。厚生労働省は、量の多い葉酸はビタミンB12の不足の診断を難しくするため、1日1mgを超えるべきではないとしています(出典: mhlw.go.jp)。メトトレキサートや抗てんかん薬を使っている人は、葉酸のサプリを使う前に医師に相談してください。厚生労働省の情報サイト(eJIM)がそう勧めています(出典: ejim.mhlw.go.jp)。
よくある質問
妊娠中はいつまで飲む?
厚生省(今の厚生労働省)は2000年の通知で、妊娠を計画している女性に、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、食事に加えてサプリなどから1日0.4mgの葉酸をとると、神経管閉鎖障害のリスクが集団として下がることが期待できると伝えるよう求めています。
時期の理由として、先天異常の多くは妊娠10週より前に起き、とくに脳や脊髄(中枢神経系)の先天異常は妊娠7週より前に起きるため、妊娠に気づいて受診してからでは遅いと考えられることを挙げています。妊娠が分かってからとっても効果がみられたという報告もあると添えています。
通知は、神経管閉鎖障害の子を妊娠したことがある人は、医師の管理のもとでとることが必要としています。このページの格付けは、妊娠前から妊娠初期に葉酸をとった試験にもとづいています。
薬を飲んでいる人は、飲み始める前に医師か薬剤師に相談してください。
とりすぎるとどうなる?
同じ厚生省の通知は、高用量の葉酸はビタミンB12不足の診断を難しくするため、医師の管理下にある場合を除き、1日1mgを超えるべきではないとしています。サプリはその手軽さから、とりすぎにつながりやすいことも理由に挙げています。
厚生労働省のeJIM(米国NIHの情報の翻訳)は、がん治療でメトトレキサートを使っている人と、抗てんかん薬を使っている人は、葉酸のサプリを使う前に医師に確かめるよう説明しています。ほかの薬を飲んでいる人も、飲み始める前に医師か薬剤師に相談してください。
やめてもいい?
根拠があるのは次の効果です。この目的で飲んでいて、対象に当てはまるなら、続ける理由があります。
- 胎児の神経管閉鎖障害の予防はS(根拠が強い)。対象は妊娠を計画している女性・妊娠の可能性がある女性
- 脳卒中の予防はA(根拠あり)。対象は成人(高血圧・心血管疾患のリスクがある人が中心)
心筋梗塞など心臓病の予防を目的に飲んでいる場合は、続けることを支持するはっきりした結果はありません(格付けはD)。
ただし、医師に勧められて飲んでいる人、薬を飲んでいる人、検査で不足を指摘された人は、自分の判断でやめずに、医師か薬剤師に相談してください。続ける場合は、このページの「飲む前に知っておくこと」(公的機関の注意情報)を先に読んでください。
飲んで効いた気がするのはなぜ?
成分を含まないもの(プラセボ)を飲んだ人でも、体調が良くなったと感じることはよくあります。飲んでいるという安心感や期待で、感じ方が変わるためです。体調にはもともと波があるので、つらい時期に飲み始めると、自然に戻った分まで効いたように感じることもあります。えびらぼでは、こうした分を差し引けるように、成分を含まないものと比べた試験の結果を重視して格付けしています。
形や量が違えば効く?
格付けは、試験で使われた形と量での結果です。
- 胎児の神経管閉鎖障害の予防:妊娠前(1か月以上前)から妊娠初期まで、葉酸0.4mg/日以上(単独またはマルチビタミン。0.8mg/日の試験も含む)
- 脳卒中の予防:葉酸(0.8mg/日前後、B12・B6と併用の試験も含む)を1〜7年
- 心筋梗塞など心臓病の予防:葉酸(単独またはB12・B6と併用)を1〜7年
これと違う形や量で効くかどうかは、その形や量で試した試験が無いと分かりません。吸収が良いことと、体に効果が出ることは別で、試験で確かめる必要があります。
効いたという論文もあるのでは?
1件の試験では、偶然や試験のやり方の偏りで、良い結果が出ることがあります。このページでは13件の論文を読み、そのうち9件は複数の試験をまとめた研究です。格付けは、試験どうしで結果が一致するかと、試験の質で決めています(格付けの決め方)。効いたという試験があっても、ほかの試験と合わせると、はっきりした差が出ないことがあります。
効果ごとの論文の中身
胎児の神経管閉鎖障害を防ぐ?
Sランク・根拠が強い対象:妊娠を計画している女性・妊娠の可能性がある女性
妊娠前から葉酸を飲むと、胎児の二分脊椎などの神経管閉鎖障害が約3分の1に減ることが確かめられています。日本の厚生労働省も、摂取を呼びかけています。
くわしく効果の大きさ・注意点・論文6本
効果の大きさ
何も飲まない場合やプラセボ(成分の入っていないもの)、葉酸を含まないビタミンなどと比べた5件の試験をまとめると、神経管閉鎖障害のリスクは約3分の1(相対リスク0.31)に下がり、確実性は高いと評価されました[1]。
- 試験の内容
- 妊娠前(1か月以上前)から妊娠初期まで、葉酸0.4mg/日以上(単独またはマルチビタミン。0.8mg/日の試験も含む)
- 確実性(中心にした解析の著者による評価)
- 高い
- 根拠にした論文
- コクラン・レビュー 1本・診療ガイドライン 1本・ランダム化比較試験 2本・系統的レビュー 1本・アンブレラレビュー 1本
注意点
- 飲み始める時期:神経管は妊娠のごく初期(妊娠7週未満)にでき、妊娠に気づいてからでは遅いことがあります。そのため、妊娠1か月以上前からの摂取が勧められています。
- 量:厚生労働省(出典: mhlw.go.jp)は、食事に加えてサプリなどから1日0.4mgを摂ること、医師の管理下でなければ1日1mgを超えないことを情報提供しています。
- ほかの先天異常:口唇裂など他の先天異常への効果は、はっきりしていません。
- 前の妊娠:前に神経管閉鎖障害の子を妊娠したことがある人は、医師の管理下で摂取する必要があります。
根拠にした論文
- 1.
コクラン・レビュー・De-Regil(2015年)・Cochrane Database of Systematic Reviews・5研究・7,391人
5試験(7,391人)。妊娠前後の毎日の葉酸(単独・併用とも)で神経管閉鎖障害が減り(相対リスク0.31、95%CI 0.17〜0.58、6,708出生、質の高い根拠)、再発も減った(0.34)。用量で有意差はなく、口唇口蓋裂・心臓の先天異常・流産への明確な効果はなかった。
Effects and safety of periconceptional oral folate supplementation for preventing birth defects doi:10.1002/14651858.cd007950.pub3
- 2.
診療ガイドライン・米国予防医療専門委員会(2023年)・JAMA
米国予防医学専門委員会は、葉酸の補給が神経管閉鎖障害の予防に大きな正味の利益をもたらすと高い確実性で結論し、妊娠を計画している人・妊娠の可能性がある人すべてに1日0.4〜0.8mgの葉酸サプリを推奨(A推奨)。
Folic Acid Supplementation to Prevent Neural Tube Defects: US Preventive Services Task Force Reaffirmation Recommendation Statement doi:10.1001/jama.2023.12876
- 3.
ランダム化比較試験・英国医学研究評議会(1991年)・The Lancet・1,817人
前に神経管閉鎖障害の妊娠歴がある女性1,817人の二重盲検RCT(33施設)。妊娠前後の葉酸で再発が72%減った(相対リスク0.28、95%CI 0.12〜0.71、結果の分かった1,195妊娠で6例対21例)。他のビタミンでは有意な効果なし。
Prevention of neural tube defects: Results of the Medical Research Council Vitamin Study doi:10.1016/0140-6736(91)90133-a
- 4.
ランダム化比較試験・Czeizel(1992年)・New England Journal of Medicine・4,156人
妊娠を計画している女性のRCT(結果の分かった4,156妊娠)。妊娠1か月以上前から葉酸0.8mgを含むマルチビタミンを飲むと、微量元素のみの群と比べ初めての神経管閉鎖障害が0例対6例と少なく、先天異常全体も減った。
Prevention of the First Occurrence of Neural-Tube Defects by Periconceptional Vitamin Supplementation doi:10.1056/nejm199212243272602
- 5.
系統的レビュー・Viswanathan(2023年)・JAMA・12研究・1,244,072人
米国予防医学専門委員会のための限定的な更新レビュー(観察研究12件、1,244,072人)。新しいコホート研究などで葉酸の利益を支持する結果(ある研究で妊娠前後の摂取により調整相対リスク0.49)があり、多胎・自閉症・母親のがんとの有意な関連はなかった。
Folic Acid Supplementation to Prevent Neural Tube Defects: Updated Evidence Report and Systematic Review for the US Preventive Services Task Force doi:10.1001/jama.2023.9864
- 6.
アンブレラレビュー・Abate(2025年)・Neuroepidemiology・10研究・296,816人
系統的レビュー・メタ分析10本(296,816人)のアンブレラレビュー。葉酸またはマルチビタミンで神経管閉鎖障害が57%少なかった(統合値0.43)。葉酸(0.23)の方がマルチビタミン(約0.6)より減少が大きく、RCTのレビュー(0.43)と観察研究(0.45)で同程度。
Preconception Folic Acid and Multivitamin Supplementation for the Prevention of Neural Tube Defect: An Umbrella Review of Systematic Review and Meta-analysis doi:10.1159/000539803
脳卒中を防ぐ?
Aランク・根拠あり対象:成人(高血圧・心血管疾患のリスクがある人が中心)
葉酸を飲むと、脳卒中が約1割減ることが示されています。効果がみられたのは主に日本など穀物に葉酸を加えていない国で、その中でも脳卒中や心筋梗塞になったことがない人で最も大きく減りました。
くわしく効果の大きさ・注意点・論文6本
効果の大きさ
21試験・約11万6000人をまとめると、脳卒中は約10%(相対リスク0.90)減りました[2]。穀物への葉酸添加がない、または一部だけの地域では約17%減り、添加がある地域でははっきりした差は出ませんでした。
- 試験の内容
- 葉酸(0.8mg/日前後、B12・B6と併用の試験も含む)を1〜7年
- 根拠にした論文
- コクラン・レビュー 1本・メタ分析 4本・ランダム化比較試験 1本
注意点
根拠にした論文
- 1.
コクラン・レビュー・Martí-Carvajal(2017年)・Cochrane Database of Systematic Reviews・10研究・44,224人
ホモシステインを下げるB群(B6・葉酸・B12)の15試験(71,422人)のコクランレビュー。プラセボと比べ脳卒中が減った(4.3%対5.1%、相対リスク0.90、95%CI 0.82〜0.99、10試験・44,224人、質の高い根拠)。著者は小さな差としている。
Homocysteine-lowering interventions for preventing cardiovascular events doi:10.1002/14651858.cd006612.pub5
- 2.
メタ分析・Zhang(2024年)・Clinical Nutrition・21研究・115,559人
21件のRCT(115,559人)。葉酸で脳卒中が10%減った(相対リスク0.90、95%CI 0.83〜0.98)。穀物への葉酸添加がない・一部の地域で効果が大きく(0.83)、添加地域では有意差なし(1.04)。脳卒中・心筋梗塞の既往がない人で最も大きかった(0.77)。
Folic acid supplementation for stroke prevention: A systematic review and meta-analysis of 21 randomized clinical trials worldwide doi:10.1016/j.clnu.2024.05.034
- 3.
ランダム化比較試験・Huo(2015年)・JAMA・20,702人
中国の高血圧の成人20,702人のRCT(中央値4.5年)。降圧薬エナラプリルに葉酸0.8mgを加えると、初めての脳卒中が減った(2.7%対3.4%、ハザード比0.79、95%CI 0.68〜0.93)。出血性脳卒中・心筋梗塞・総死亡は有意差なし。
Efficacy of Folic Acid Therapy in Primary Prevention of Stroke Among Adults With Hypertension in China: The CSPPT Randomized Clinical Trial doi:10.1001/jama.2015.2274
- 4.
メタ分析・Yang(2024年)・Frontiers in Nutrition・12研究・75,042人
脳卒中の初発予防についてRCT 12件(75,042人)を統合すると、葉酸サプリ全体では有意な効果がなく(相対リスク0.92、95%CI 0.80〜1.05)、穀物への葉酸添加がない地域でのみ減った(0.78)。
Folic acid for the primary prevention of stroke: a systematic review and meta-analysis doi:10.3389/fnut.2024.1288417
- 5.
メタ分析・Li(2016年)・Journal of the American Heart Association・30研究・82,334人
30件のRCT(82,334人)。葉酸で脳卒中(相対リスク0.90、95%CI 0.84〜0.96)と心血管疾患全体(0.96)が減ったが、冠動脈疾患は減らなかった(1.04)。開始時の血中葉酸が低い人で効果が大きかった。
Folic Acid Supplementation and the Risk of Cardiovascular Diseases: A Meta‐Analysis of Randomized Controlled Trials doi:10.1161/jaha.116.003768
- 6.
メタ分析・Clarke(2010年)・Archives of Internal Medicine・8研究・37,485人
心血管リスクの高い37,485人の大規模プラセボ対照試験8件の個人データのメタ分析。葉酸でホモシステインは25%下がったが、5年間で主要血管イベント(相対リスク1.01)、冠動脈イベント(1.03)、脳卒中(0.96)、がん・死亡に有意な効果はなかった。
Effects of Lowering Homocysteine Levels With B Vitamins on Cardiovascular Disease, Cancer, and Cause-Specific Mortality: Meta-analysis of 8 Randomized Trials Involving 37 485 Individuals doi:10.1001/archinternmed.2010.348
心筋梗塞など心臓病を防ぐ?
Dランク・効かないという根拠対象:成人(心血管疾患のリスクがある人・既往のある人を含む)
葉酸を含むビタミンB群を飲んでも、心筋梗塞や冠動脈疾患、死亡は、葉酸などの入っていないものを飲んだ人とほとんど変わらないことが確かめられています。
くわしく効果の大きさ・注意点・論文5本・ほかの成分と運動
効果の大きさ
12試験・約4万7000人をまとめると、心筋梗塞の相対リスクは1.02(95%CI 0.95〜1.10、確実性は高い)でした[1]。血中のホモシステインを下げる葉酸などのビタミンB群を飲んでも、プラセボ(成分の入っていないもの)を飲んだ人とほとんど変わりません。
- 試験の内容
- 葉酸(単独またはB12・B6と併用)を1〜7年
- 確実性(中心にした解析の著者による評価)
- 高い
- 根拠にした論文
- コクラン・レビュー 1本・メタ分析 3本・ランダム化比較試験 1本
根拠にした論文
- 1.
コクラン・レビュー・Martí-Carvajal(2017年)・Cochrane Database of Systematic Reviews・12研究・46,699人
コクランレビュー(15試験・71,422人)。ホモシステインを下げるB群は、心筋梗塞(相対リスク1.02、95%CI 0.95〜1.10、12試験・46,699人、質の高い根拠)と総死亡(1.01)に有意な効果がなかった。試験逐次解析では追加の試験で結論は変わりにくいとされた。
Homocysteine-lowering interventions for preventing cardiovascular events doi:10.1002/14651858.cd006612.pub5
- 2.
メタ分析・Clarke(2010年)・Archives of Internal Medicine・8研究・37,485人
大規模試験8件(37,485人)の個人データの統合。中央値5年で、葉酸は主要血管イベント(相対リスク1.01)や冠動脈イベント(1.03、95%CI 0.97〜1.10)に有意な効果がなく、どのサブグループでも同様だった。
Effects of Lowering Homocysteine Levels With B Vitamins on Cardiovascular Disease, Cancer, and Cause-Specific Mortality: Meta-analysis of 8 Randomized Trials Involving 37 485 Individuals doi:10.1001/archinternmed.2010.348
- 3.
メタ分析・Li(2016年)・Journal of the American Heart Association・30研究・82,334人
30件のRCT(82,334人)。葉酸は冠動脈疾患に有意な効果がなかった(相対リスク1.04、95%CI 0.99〜1.09)。脳卒中(0.90)と心血管疾患全体(0.96)はわずかに減った。
Folic Acid Supplementation and the Risk of Cardiovascular Diseases: A Meta‐Analysis of Randomized Controlled Trials doi:10.1161/jaha.116.003768
- 4.
ランダム化比較試験・Huo(2015年)・JAMA・20,702人
中国の高血圧の成人20,702人のRCT。降圧薬に葉酸0.8mgを加えても、心筋梗塞(ハザード比1.04)や総死亡(0.94)は変わらなかった(脳卒中は減少)。
Efficacy of Folic Acid Therapy in Primary Prevention of Stroke Among Adults With Hypertension in China: The CSPPT Randomized Clinical Trial doi:10.1001/jama.2015.2274
- 5.
メタ分析・Ghattas Hasbun(2025年)・BMC Nutrition・45研究・96,962人
45研究(96,962人)。葉酸で脳卒中(相対リスク0.85)と心血管疾患全体(0.95)はわずかに減ったが、冠動脈疾患(0.98、95%CI 0.91〜1.06)、死亡(0.98)、末梢動脈疾患には有意な効果がなかった。ばらつきやバイアスの高い研究もあった。
Efficacy of folic acid supplementation in the prevention of cardiovascular disease - a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials doi:10.1186/s40795-025-01178-z
このページについて
サプリの広告や販売リンクは載せていません。専門家の監修は受けていません。格付けは格付けの決め方に沿って、論文の結果から決めています。最終更新日は2026-10-04です。誤りに気づいたら誤りを知らせるから送ってください。
このページの言葉
- プラセボ
- 見た目は同じで、調べている成分を含まないもの。「飲んだ」という思い込みや、自然に良くなる分を差し引くために、比べる相手として使います。
- ランダム化比較試験(RCT)
- 参加者を、くじ引きのような偶然でグループに分けて、たとえば成分を飲むグループとプラセボを飲むグループの結果を比べる試験。分け方の偏りが結果に混ざりにくい方法です。
- メタ分析・統合
- 同じテーマの試験の結果を集めて、まとめて計算し直した研究。1つの試験より、偶然に左右されにくくなります。
- 系統的レビュー
- 決めた手順で、関係する研究をもれなく集めて評価した研究。メタ分析を含むことが多いです。
- コクラン・レビュー
- 国際的な非営利の団体コクランが、決まった手順で作る系統的レビュー。利害関係のある企業からの資金は受けない決まりで作られます。
- アンブレラレビュー
- いくつもの系統的レビューやメタ分析を、さらにまとめた研究。
- 確実性
- 結果がどのくらい確かかについて、解析した研究者が付けた評価(高・中・低・非常に低)。低いほど、今後の研究で結果が変わる可能性が高いことを表します。
- 有意差
- 偶然だけでは説明しにくい差があること。差が大きいという意味ではありません。
- 95%信頼区間(95%CI)
- 結果の数字のぶれの幅。本当の値がおそらく入っている範囲の目安です。差の範囲が 0(比の場合は 1)をまたぐときは、差がない可能性を否定できません。
- リスク比(相対リスク)・率比
- 起きた人の割合を2つのグループで比べた比。率比は、観察した人数と期間をそろえた起きる頻度(たとえば100人が1年あたりに起こす回数)の比。どちらも 1 なら差がなく、0.8 なら2割少ないことを表します。
- eJIM
- 厚生労働省の「『統合医療』に係る情報発信等推進事業」のサイト。サプリなどについて、海外の公的機関の情報を翻訳して載せています。
運動の効果も同じ基準で格付けしています
運動は19項目中4項目がSでした
- サプリ119項目
- ABCD
- 3%
- 運動19項目
- SAB
- 21%
S(根拠が強い)は、サプリが119項目中4項目、運動が19項目中4項目でした。運動のSは筋力・筋量(筋トレ)、血圧、血糖値、転倒の予防です。サプリと運動では調べた効果や対象者が違うため、同じ目的で直接比べた結果ではありません。
運動のTier表を見る