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えびらぼ

難消化性デキストリンに効果はある?

難消化性デキストリン(レジスタントデキストリン、レジスタントマルトデキストリン、水溶性食物繊維(難消化性デキストリン))論文11本で格付け2026-10-04 更新

結論

食後の血糖値の上がり方がおだやかになり、便通も良くなります。

  • でんぷん質の食事のとき、飲み物に6g入れると上がり方が約20%おさえられる
  • 排便回数の増え方は週1回弱と小さい
  • 内臓脂肪が減るかは、まだはっきりしない

効くと言われていること

論文では

S〜D の決め方は格付けの決め方

機能性表示食品として売られているとき

難消化性デキストリンを機能性関与成分とする機能性表示食品の届出があります(2026年10月3日時点)。国が1つずつ審査した食品ではなく、届出の根拠はこのページの格付けとは別のものです。表示を見るときに確かめること
国の審査
機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを消費者庁に届け出て、機能を表示する食品です。国が1つずつ審査した食品ではありません。パッケージには「本品は、特定保健用食品と異なり、機能性及び安全性について国による評価を受けたものではありません。届け出られた科学的根拠等の情報は消費者庁のウェブサイトで確認できます。」と書くことが決められています。
届出番号
パッケージの「届出番号」を消費者庁の届出データベースに入れると、届け出た事業者が書いた、安全性と機能性の根拠の要約を見られます。
「報告されています」
消費者庁の手引きは、根拠がその商品(最終製品)を使った臨床試験か、論文を集めて評価した研究レビューかが分かる表現にするよう求めています。研究レビューが根拠のときは、商品についてのレビューでも成分についてのレビューでも「報告されている」ことが分かる表現にし、例として「〜の機能があることが報告されています」を挙げています。最終製品を使った臨床試験で根拠を説明するときの例は「〜の機能があります」です。成分についての研究レビューが根拠のときは、その商品自体に機能があるという根拠ではないことが分かる表現にするとしています。
量
パッケージには、1日あたりの摂取目安量と、その量に含まれる機能性関与成分の量が書かれています。このページの試験で使われた量と比べてください。
  • 食後の血糖値:食事と一緒に難消化性デキストリン約5〜10g(飲料に混ぜることが多い)
  • 中性脂肪・内臓脂肪:1回5〜9gを1日3回、食事と一緒に12週間ほど(単回の試験もある)
  • 便通:1日数g〜25g程度を数週間
薬
薬を飲んでいる人は、医師か薬剤師に相談してから使ってください。パッケージにも、この注意を書くことが決められています。
この欄の出典

よくある質問

やめてもいい?

根拠があるのは次の効果です。この目的で飲んでいて、対象に当てはまるなら、続ける理由があります。

  • 食後の血糖値はA(根拠あり)。対象は健康な成人(一部は血糖値が高めの人)
  • 便通はA(根拠あり)。対象は健康な成人・便秘ぎみの成人

中性脂肪・内臓脂肪を目的に飲んでいる場合は、続けることを支持するはっきりした結果はありません(格付けはB)。

ただし、医師に勧められて飲んでいる人、薬を飲んでいる人、検査で不足を指摘された人は、自分の判断でやめずに、医師か薬剤師に相談してください。

飲んで効いた気がするのはなぜ?

成分を含まないもの(プラセボ)を飲んだ人でも、体調が良くなったと感じることはよくあります。飲んでいるという安心感や期待で、感じ方が変わるためです。体調にはもともと波があるので、つらい時期に飲み始めると、自然に戻った分まで効いたように感じることもあります。えびらぼでは、こうした分を差し引けるように、成分を含まないものと比べた試験の結果を重視して格付けしています。

形や量が違えば効く?

格付けは、試験で使われた形と量での結果です。

  • 食後の血糖値:食事と一緒に難消化性デキストリン約5〜10g(飲料に混ぜることが多い)
  • 中性脂肪・内臓脂肪:1回5〜9gを1日3回、食事と一緒に12週間ほど(単回の試験もある)
  • 便通:1日数g〜25g程度を数週間

これと違う形や量で効くかどうかは、その形や量で試した試験が無いと分かりません。吸収が良いことと、体に効果が出ることは別で、試験で確かめる必要があります。

効いたという論文もあるのでは?

1件の試験では、偶然や試験のやり方の偏りで、良い結果が出ることがあります。このページでは11件の論文を読み、そのうち5件は複数の試験をまとめた研究です。格付けは、試験どうしで結果が一致するかと、試験の質で決めています(格付けの決め方)。効いたという試験があっても、ほかの試験と合わせると、はっきりした差が出ないことがあります。

効果ごとの論文の中身

A

食後の血糖値に効く?

Aランク・根拠あり対象:健康な成人(一部は血糖値が高めの人)

食事と一緒にとると、食後の血糖値の上がり方がおだやかになることが示されています。でんぷん質の食事と一緒に、飲み物に6g入れてとると上がり方が約20%おさえられ、食品に混ぜた場合は約10%でした。

くわしく効果の大きさ・注意点・論文3本・ほかの成分と運動

効果の大きさ

37試験をまとめた研究[1]では、でんぷん質の食品と一緒にとる飲み物に6g入れた場合、食後血糖の上昇が約20%おさえられました。食品に混ぜた場合は約10%でした。量が多いほど効果が大きくなる関係もみられました。

試験の内容
食事と一緒に難消化性デキストリン約5〜10g(飲料に混ぜることが多い)
根拠にした論文
メタ分析 3本

注意点

  • 資金:中心にした解析[1]は原料メーカーの資金による委託研究で、まとめた試験もすべて食品企業の資金によるものです。
  • 研究の新しさ:この解析は15年以上前のもので、確実性の格付け(GRADE)はありません。
  • 続けてとった場合:長く続けたときの空腹時血糖の低下はごく小さく(-0.15mmol/L)、HbA1cには有意差(偶然では説明しにくい差)がありませんでした[2]。
  • 2型糖尿病の人:2型糖尿病の人でHbA1cが下がったとする結果は、4試験をまとめたもの[3]だけです。

格付けの理由

37件のプラセボ対照RCT(くじ引きでグループを分けて比べた試験)をまとめた解析[1]では、量に応じて食後血糖の上昇がおさえられ、有意な系統的偏りの原因は見つかりませんでした。長く続けたときの空腹時血糖・HbA1cへの効果は小さく、一部は有意差がありませんでした[2]。効果は一貫していますが大きさは限られ、資金源も偏っているため、A(根拠あり)としました。

根拠にした論文

  1. 1.

    メタ分析・Livesey(2009年)・American Journal of Clinical Nutrition・37研究

    健康な成人のプラセボ対照RCT37件のメタ分析。10g以下の難消化性デキストリンで食後血糖の上昇が用量に応じて抑えられ、飲料に6gで約20%、食品に混ぜると約10%。明らかな偏りは見つからなかった。原料メーカーの資金による委託研究で、統合した試験もすべて食品企業の資金(本文)。

    Interventions to lower the glycemic response to carbohydrate foods with a low-viscosity fiber (resistant maltodextrin): meta-analysis of randomized controlled trials doi:10.3945/ajcn.2008.26842

  2. 2.

    メタ分析・Chen(2026年)・Nutrition Journal・13研究・952人

    RCT13件。空腹時血糖はわずかに低下(-0.15mmol/L、952人)、インスリン抵抗性の指標も低下。HbA1cと空腹時インスリンは有意差なし。肥満や糖尿病の人でより効果的。1日10gが多い。

    Effects of resistant dextrin on glycemic traits: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials doi:10.1186/s12937-026-01292-z

  3. 3.

    メタ分析・Rudiansyah(2025年)・BMC Nutrition・4研究・260人

    2型糖尿病患者260人のRCT4件。HbA1cが0.30%低下したが、空腹時血糖と空腹時インスリンは有意差なし。

    The effect of resistant dextrin on glucose regulation markers in patients with type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials doi:10.1186/s40795-025-01080-8

B

中性脂肪・内臓脂肪に効く?

Bランク・根拠は限定的対象:健康な成人〜肥満・メタボリックシンドロームの成人(主に日本人)

脂肪の多い食事と一緒にとると食後の中性脂肪の上昇がおさえられ、続けてとると内臓脂肪がわずかに減ったという結果はありますが、どちらもまだはっきりしません。

くわしく効果の大きさ・注意点・論文5本・ほかの成分と運動

効果の大きさ

140人・12週間の試験[2]では、内臓脂肪面積の変化がプラセボ群で+1.5cm²、摂取群で-4.2cm²でした。差は小さく、体重にははっきりした差は出ませんでした。過体重の成人の3試験をまとめた研究[1]では、体重の差は約0.8kgでした。

試験の内容
1回5〜9gを1日3回、食事と一緒に12週間ほど(単回の試験もある)
根拠にした論文
メタ分析 1本・ランダム化比較試験 4本

注意点

  • 食後と長期の違い:食後の中性脂肪を調べた健康な成人13人の試験[4]は、1回とったときの短期の反応をみたものです。長く続けたときの空腹時中性脂肪への効果とは別のものです。
  • 資金:国内の試験の多くは、原料企業や飲料企業が実施しています。
  • 内臓脂肪の比べ方:140人の試験[2]の差は変化量で比べたもので、女性やBMI25未満の人でははっきりした差は出ませんでした。

格付けの理由

内臓脂肪は、メタボリックシンドロームの30人のRCT(くじ引きでグループを分けて比べた試験)[3]と、健康な人のRCT[2]でプラセボ(成分の入っていないもの)との差がありました。ただし、いずれも原料企業の研究で、差は小さいものでした。体重は、試験をまとめた解析[1]で-0.81kgでした。減量中の人を対象にした欧州の試験[5](イヌリン併用)では、体重に有意差(偶然では説明しにくい差)がありませんでした。結果が一致しないため、B(根拠は限定的)としました。

根拠にした論文

  1. 1.

    メタ分析・Mukai(2017年)・Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences・3研究・275人

    過体重の成人275人のRCT3件(すべてアジア、8〜12週間)。プラセボよりBMIが0.39、体重が0.81kg減った。

    Effects of resistant dextrin for weight loss in overweight adults: a systematic review with a meta-analysis of randomized controlled trials doi:10.1186/s40780-017-0084-9

  2. 2.

    ランダム化比較試験・Kitagawa(2020年)・Journal of Nutritional Science and Vitaminology・140人

    健康な日本人140人の二重盲検RCT(1回5gを1日3回、12週間)。12週の内臓脂肪面積の変化は摂取群-4.18cm²、プラセボ群+1.47cm²(p=0.032)。体重は有意差なし。女性やBMI25未満では有意差がなかった(本文)。

    Visceral Fat-Reducing Effect and Safety of Continuous Consumption of Beverage Containing Resistant Maltodextrin: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Clinical Trial doi:10.3177/jnsv.66.417

  3. 3.

    ランダム化比較試験・Hashizume(2012年)・Journal of Nutritional Science and Vitaminology・30人

    メタボリックシンドロームの30人の二重盲検RCT(1回9gを1日3回、12週間)。腹囲・内臓脂肪面積・インスリン抵抗性・血中中性脂肪で、プラセボとの間に有意な変化の差。

    Improvement Effect of Resistant Maltodextrin in Humans with Metabolic Syndrome by Continuous Administration doi:10.3177/jnsv.58.423

  4. 4.

    ランダム化比較試験・Kishimoto(2007年)・European Journal of Nutrition・13人

    ラットの実験と健康な成人13人の負荷試験。脂肪約50gの食事と一緒に5gまたは10gとると、プラセボより食後の中性脂肪・RLPコレステロール・インスリンの上昇が抑えられた。

    Suppressive effect of resistant maltodextrin on postprandial blood triacylglycerol elevation doi:10.1007/s00394-007-0643-1

  5. 5.

    ランダム化比較試験・Hess(2020年)・European Journal of Nutrition・116人

    減量食(1日-500kcal)中の過体重・肥満の成人116人の12週間二重盲検RCT。イヌリン10g+難消化性デキストリン10gを毎日とっても、体重・体組成の減少は上乗せされなかった。おなかの症状は多かった。

    The effect of inulin and resistant maltodextrin on weight loss during energy restriction: a randomised, placebo-controlled, double-blinded intervention doi:10.1007/s00394-019-02099-x

A

便通がよくなる?

Aランク・根拠あり対象:健康な成人・便秘ぎみの成人

難消化性デキストリンをとると、排便回数と便の量が増えることが示されています。排便回数の増え方は週1回弱で、小さな差です。

くわしく効果の大きさ・注意点・論文3本・ほかの成分と運動

効果の大きさ

29試験をまとめた研究[1]では、プラセボ(成分の入っていないもの)と比べて排便回数が週に約0.7回増え、便の量も増えました。

試験の内容
1日数g〜25g程度を数週間
根拠にした論文
メタ分析 1本・ランダム化比較試験 2本

注意点

  • 資金:まとめた研究[1]は原料メーカーが実施・資金提供したもので、共著者に社員が含まれています。
  • 試験の方法:統合した29試験の多くは単盲検です。
  • 量:米国の試験[3]では、1日15gでは便の重量にはっきりした増加はみられず、25gでは開始前より増えました。
  • 便の硬さ:スペインの試験[2]では、便の硬さは摂取群の中でだけ改善しました。HFNetは、群間の実測値でははっきりした差が出なかったと評価しています。

格付けの理由

メタ分析(複数の試験をまとめて計算し直した研究)[1]では、排便回数(平均差0.71回/週)と便の量が増え、試験間のばらつきは小さいものでした。スペインのRCT(くじ引きでグループを分けて比べた試験)[2]と米国のRCT[3]も同じ方向の結果でした。効果は小さく、資金源も偏っているため、A(根拠あり)としました。

根拠にした論文

  1. 1.

    メタ分析・Watanabe(2018年)・Clinical and Experimental Gastroenterology・29研究

    RCT29件のメタ分析。プラセボと比べ排便回数が週0.71回増え、便の量も増えた。残便感は改善傾向。29試験中18件は単盲検。原料メーカーが実施・資金提供(本文)。

    Effects of resistant maltodextrin on bowel movements: a systematic review and meta-analysis doi:10.2147/ceg.s153924

  2. 2.

    ランダム化比較試験・Abellán Ruiz(2016年)・European Journal of Nutrition・66人

    毎日排便がない健康な成人66人の二重盲検RCT(21日間)。プラセボと比べ大腸の通過時間が短くなり、便の量が増えた(時間×群の交互作用が有意)。便の硬さは摂取群でのみ改善した。

    Digestion-resistant maltodextrin effects on colonic transit time and stool weight: a randomized controlled clinical study doi:10.1007/s00394-015-1045-4

  3. 3.

    ランダム化比較試験・Burns(2018年)・Nutrition Research・51人

    食物繊維の少ない健康な成人51人の二重盲検クロスオーバーRCT(0・15・25g、各3週間)。25gでのみ便の重量が開始前の1日121gから150gに増え、ビフィズス菌も増えた。15gでは増えなかった。

    In healthy adults, resistant maltodextrin produces a greater change in fecal bifidobacteria counts and increases stool wet weight: a double-blind, randomized, controlled crossover study doi:10.1016/j.nutres.2018.09.007

このページについて

サプリの広告や販売リンクは載せていません。専門家の監修は受けていません。格付けは格付けの決め方に沿って、論文の結果から決めています。最終更新日は2026-10-04です。誤りに気づいたら誤りを知らせるから送ってください。

安全性

この成分に固有の公的な注意(健康被害・薬との飲み合わせ)は、2026年10月時点で見つかりませんでした。HFNet(医薬基盤・健康・栄養研究所)の素材情報データベース(出典: hfnet.nibn.go.jp)にも、健康被害・飲み合わせの掲載はありません。健康な成人10人の試験では、体重1kgあたり1.0gまでを1回とっても下痢は起きませんでした(出典: doi.org)。イヌリンと合わせて1日20gとった試験では、おなかの症状が多くみられました(出典: doi.org)。

このページの言葉
プラセボ
見た目は同じで、調べている成分を含まないもの。「飲んだ」という思い込みや、自然に良くなる分を差し引くために、比べる相手として使います。
ランダム化比較試験(RCT)
参加者を、くじ引きのような偶然でグループに分けて、たとえば成分を飲むグループとプラセボを飲むグループの結果を比べる試験。分け方の偏りが結果に混ざりにくい方法です。
メタ分析・統合
同じテーマの試験の結果を集めて、まとめて計算し直した研究。1つの試験より、偶然に左右されにくくなります。
確実性
結果がどのくらい確かかについて、解析した研究者が付けた評価(高・中・低・非常に低)。低いほど、今後の研究で結果が変わる可能性が高いことを表します。
有意差
偶然だけでは説明しにくい差があること。差が大きいという意味ではありません。
GRADE
結果がどのくらい確かかを、研究の質やばらつきから「高・中・低・非常に低」で評価する国際的な方法。

運動の効果も同じ基準で格付けしています

運動は19項目中4項目がSでした

掲載した項目の内訳Sの割合
サプリ119項目
3%
運動19項目
21%

S(根拠が強い)は、サプリが119項目中4項目、運動が19項目中4項目でした。運動のSは筋力・筋量(筋トレ)、血圧、血糖値、転倒の予防です。サプリと運動では調べた効果や対象者が違うため、同じ目的で直接比べた結果ではありません。

運動のTier表を見る

ほかの成分の格付け(Tier表)