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えびらぼ

転倒は運動で防げる? ビタミンDとどちらが確か?

転倒・骨折のサプリと運動の格付け・2026-10-12 更新

結論

転倒を防ぐなら、ビタミンDより運動です。

  • 自宅などで暮らす60歳以上の人は、バランスや動作の運動で転倒が減る(S)
  • 一般の中高年・高齢者がビタミンDを飲んでも、転倒や骨折はほとんど減らない(D)
  • カルシウムでも、骨折の減り方は意味のある差の目安に届かない(D)

運動とサプリの格付け

論文では

転倒(地域で暮らす高齢者)

対象者と数字を見る

転倒(血中ビタミンDが低い施設入所者)

対象者と数字を見る

骨折(地域で暮らす人が中心の中高年・高齢者)

対象者と数字を見る

格付けは根拠の強さで、効果の大きさの順ではありません。行ごとに対象者と比べた相手(成分を含まないもの・運動しない人・飲む前の自分など)が違うので、数字の大小は比べられません。

運動でどれくらい変わる?

S

高齢者の転倒は、運動で約2割減ります

運動の格付け:S(根拠が強い)

地域で暮らす高齢者が運動をすると、転倒が約2割減ることが確かめられています。効果が確かなのはバランスや動作の運動を含むプログラムで、筋トレだけやウォーキングだけでは、効果がはっきりしていません。

始め方

持病がある人や薬を飲んでいる人は、始める前に医師に相談してください。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、高齢者に、筋力・バランス・柔軟性などを組み合わせた運動を週3日以上行うことを勧めています。強度や量は体の状態に合わせて調整し、できるものから始めるよう書いています。体の機能が落ちている人には、転倒に注意するよう求めています。睡眠薬や血圧・血糖の薬などが転倒の原因になることもあるとしています(出典: mhlw.go.jp)。

自分で始める

  • 研究で調べられていたのは、バランスや動作の運動、筋トレ、太極拳、ダンス、ウォーキングなどと、その組み合わせです。転倒の回数がはっきり減ったのは、バランス・動作の運動(確実性は高い)と、それに筋トレなどを組み合わせたプログラム(確実性は中)でした(Sherrington 2019)。
  • 医療専門職(主に理学療法士)が指導した試験で、効果が大きくなっていました。転倒の危険が高い人に限った試験か、75歳以上か、集団か個別かでは、効果に有意な違いはありませんでした(Sherrington 2020)。
  • 1年以上運動を続けた試験をまとめた解析では、転倒とけがを伴う転倒が減りました。骨折は減る傾向でしたが、はっきりした差ではありませんでした(de Souto Barreto 2019)。
研究で分かっていること
  • 研究の期間は、その期間で効果が出始めるという意味ではありません。
  • 試験をまとめた研究では、高齢者が自宅で行う筋トレ・運動でも、筋力やバランスが少し改善しました。1回の時間で分けると、効果がみられたのは1回30分以下の区分だけでしたが、時間の区分どうしには、はっきりした差は出ませんでした。指導つきの方が効果はやや大きいという研究もあります。[1][2][3]

運動の種類ごとの結果

この比べ方で言えること・言えないこと

言えること

  • 地域で暮らす60歳以上の人では、運動で転倒の回数も、転倒する人の割合も減ることが確かめられています(S)。効果が確かめられたのは、バランスや動作の運動を含むプログラムです。
  • 一般の中高年・高齢者がビタミンDを飲んでも、転倒や骨折はほとんど減りません(D)。カルシウムも、骨折の減り方が意味のある差の目安に届きません(D)。
  • 施設に入所していて血中ビタミンDが低い人では、カルシウムなどと一緒に飲んだ試験を含めて、転倒の回数が約4割減ったという結果があります(B)。転倒した人の割合はほとんど変わらず、不足の程度で効果は変わらないとする大規模な解析もあるため、まだはっきりしません。骨折が減ったという結果は、主に施設入所者がカルシウムと一緒に飲んだ試験によるものとみられます。

言えないこと

  • 格付けの比べ方:格付けは根拠の強さを表すもので、効果の大きさを比べるものではありません。サプリと運動を直接比べた試験もありません。
  • 運動の種類:筋トレだけ、ダンス、ウォーキングだけのプログラムでは、転倒が減るかははっきりしません。指導者なしで自宅で行う筋トレの試験では、転倒は有意には減りませんでした。
  • 骨折:運動のSは転倒についての格付けです。運動で骨折が減るという結果は確実性が低く、骨折については格付けしていません。
  • ジムやサービス:格付けしたのは運動そのものの効果で、特定のジムやサービスの効果ではありません。

ビタミンD・カルシウムと運動の、転倒と骨折への効果を、試験をまとめた論文などで格付けした結果を並べました。転倒と骨折、地域で暮らす人と施設に入所している人では結果が違うので、表を分けています。誤りを知らせる

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