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血圧は運動で下がる? サプリとどちらが確か?
血圧を下げるサプリと運動の格付け・2026-10-12 更新
結論
血圧を下げたいなら、いちばん確かなのは運動です。
- 運動で血圧が下がる根拠は強い(S)
- サプリではマグネシウムでわずかに下がる(A)
- GABA・セサミン・ナットウキナーゼ・黒酢・青汁は根拠が限られる(B)
運動とサプリの格付け
論文では- 運動(有酸素・筋トレ・等尺性など)対象:成人(血圧が正常〜高めの人と、高血圧の人)根拠が強い
- ウォーキング対象:運動習慣の少ない成人など(血圧は16歳以上の全体。高血圧や2型糖尿病の人の研究も含む)根拠あり
- マグネシウム対象:成人(高血圧の人・マグネシウムが不足している人で効果が大きい)根拠あり
- GABA対象:血圧が高めの成人(正常高値〜I度高血圧)根拠は限定的
- セサミン対象:コレステロールや血圧が高めの成人、関節リウマチ・糖尿病の患者根拠は限定的
- ナットウキナーゼ対象:血圧が高め〜軽い高血圧の成人(一部は健康な高齢者)根拠は限定的
- 黒酢・酢対象:血圧が正常高値〜軽い高血圧の成人、肥満・糖尿病の人根拠は限定的
- 青汁対象:健康な成人、血圧や血糖が高めの人、2型糖尿病の人根拠は限定的
対象者と数字を見る
- S運動(有酸素・筋トレ・等尺性など)根拠が強い・血圧対象:成人(血圧が正常〜高めの人と、高血圧の人)上の血圧が約4〜8mmHg下がった(高血圧の人の有酸素運動で約8mmHg。血圧が正常な人ではごくわずか)
- Aウォーキング根拠あり・血圧・体重など(ウォーキング)対象:運動習慣の少ない成人など(血圧は16歳以上の全体。高血圧や2型糖尿病の人の研究も含む)上の血圧が約4.1mmHg下がった(16歳以上の参加者全体。運動習慣のない成人の解析では約3.6mmHg)
- Aマグネシウム根拠あり・血圧対象:成人(高血圧の人・マグネシウムが不足している人で効果が大きい)上の血圧が平均2.8mmHg下がった(血圧が正常な人では有意差(偶然では説明しにくい差)なし)
- BGABA根拠は限定的・血圧対象:血圧が高めの成人(正常高値〜I度高血圧)上の血圧が平均5.6mmHg下がった(10試験。血圧が正常な人では下がらなかった)
- Bセサミン根拠は限定的・コレステロール・血圧対象:コレステロールや血圧が高めの成人、関節リウマチ・糖尿病の患者上の血圧が約3.7mmHg低かった(7試験のうち血圧を調べた4試験。一部はゴマそのものの試験)
- Bナットウキナーゼ根拠は限定的・血圧対象:血圧が高め〜軽い高血圧の成人(一部は健康な高齢者)上の血圧が約3.5mmHg低かった(3試験)。3年間の試験では、はっきりした差は出なかった
- B黒酢・酢根拠は限定的・血圧対象:血圧が正常高値〜軽い高血圧の成人、肥満・糖尿病の人上の血圧が約3mmHg下がった(酢30mL/日あたり。確実性は低い)
- B青汁根拠は限定的・血圧・血糖などの指標対象:健康な成人、血圧や血糖が高めの人、2型糖尿病の人長い期間とった試験では、血圧にはっきりした差が出なかったものもある
格付けは根拠の強さで、効果の大きさの順ではありません。行ごとに対象者と比べた相手(成分を含まないもの・運動しない人・飲む前の自分など)が違うので、数字の大小は比べられません。
運動でどれくらい変わる?
血圧は、運動で下がります
運動の格付け:S(根拠が強い)
運動をすると、運動しない人より安静時の血圧が下がることが、一貫して示されています。上の血圧は運動の種類によって約4〜8mmHg下がり、有酸素運動では高血圧の人ほど大きく下がりました。
薬を飲んでいる人:運動は降圧薬の代わりにはなりません。自己判断でやめたり減らしたりしないでください。
始め方
血圧の薬を飲んでいる人、健診や家庭での測定で血圧が高いと言われた人、持病がある人は、運動を始める前に医師に相談してください。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、診察室で測った血圧が180/110mmHg以上(家庭では160/100mmHg以上)の人は、薬で血圧を下げてから運動を始めるよう勧めています。運動の前に測った血圧が160/100mmHg以上なら散歩程度の軽い運動にとどめ、180/110mmHg以上なら運動を控えて休むよう書いています。低い強度から少しずつ増やすことも勧めています(出典: mhlw.go.jp)。
自分で始める
- 研究で調べられていたのは、有酸素運動、筋トレ、その組み合わせ、高強度インターバル、壁スクワットなどの等尺性運動で、期間は数週間以上でした。
- 270件の試験をまとめた解析で、上の血圧の下がり方が最も大きかったのは、壁スクワットなどの等尺性運動でした(8.24mmHg)。ただし、2013年の別の解析(Cornelissen 2013)では、等尺性運動の試験は少数でした(Edwards 2023)。
- ウォーキングの研究で多かったのは、中くらいの強さで週150分前後を数か月続ける方法でした。研究の多くは指導つきでした。
- どのくらいの頻度・時間・速さで歩けばよいかは、十分に分かっていません(Oja 2018)。
研究で分かっていること
- 研究の期間は、その期間で血圧が下がり始めるという意味ではありません。
- ウォーキングだけの試験をまとめた研究でも、上の血圧が平均約4mmHg下がっています。ただ、その試験の多くは指導つきでした。[1]
- 歩数計を使って歩数を増やす取り組みの試験をまとめると、始めてから4か月以内の時点で、1日の歩数が平均約1100歩増えました。この差は1年後には約460歩に小さくなり、2年後にははっきりした差がなく、3〜4年後には約430歩の差がありました。スマホアプリや活動量計は、単純な歩数計より効果が小さいという結果でした。[1]
- ふだんの歩数を測り、その後の死亡を追った15の研究をまとめると、1日の歩数が多い人ほど死亡のリスクが低くなっていました。60歳以上では1日6000〜8000歩、60歳未満では8000〜1万歩あたりから先は、歩数が増えても死亡のリスクはほとんど下がりませんでした。歩数と死亡の関係をみた研究で、歩いたことで死亡が減ったかどうかは確かめられていません。[1]
一人で続けにくい人向けのサービスPR
格付けしたのは運動そのものの効果で、ここに載せたサービスの成果ではありません。
自宅でオンライン
SOELU(ソエル)
スマートフォンやパソコンで、インストラクターのオンラインレッスンを自宅で受けるフィットネスサービスです。
- 始め方
- 12ヶ月コースの最初の1ヶ月が100円(期間中に解約しないと、そのまま有料のコースが続きます)
- 初期費用
- 入会金の記載なし
- 料金
- 月3,278円〜(ライト・12ヶ月コース。12ヶ月未満でやめると違約金)。1ヶ月コースは月4,378円
通う・マンツーマン
RIZAP
完全個室で、トレーナーがマンツーマンで指導するプライベートジムです。
- 始め方
- 無料カウンセリング(入会しなくてよい)
- 初期費用
- 入会金55,000円
- 料金
- 2ヶ月16回327,800円〜(BASIC)
通う・女性専用
ボディーズ(Bodies)
女性専用のフィットネスジムです。マシンを使ったサーキットトレーニング(1回30分)が中心で、店舗は首都圏・関西・福岡にあります。
- 始め方
- 7日間無料体験
- 初期費用
- 入会金6,600円・事務手数料3,300円
- 料金
- 月5,970円〜(サーキットか温浴のどちらか)
料金は税込みで、2026年10月4日に各社の公式サイトで確かめたものです。
この比べ方で言えること・言えないこと
言えること
- 運動で安静時の血圧が下がることは、多くのランダム化比較試験(くじ引きでグループを分けて比べた試験)をまとめた解析で一貫して示されています(S)。有酸素運動の解析では、下がり方は高血圧の人で大きく、血圧が正常な人ではごくわずかでした。
- サプリで根拠があるのはマグネシウム(A)で、ほかの成分は根拠が限られています(B)。
言えないこと
- 直接の比較:サプリと運動を直接比べた試験ではありません。格付けは、それぞれの研究の根拠の強さです。
- 数字の比べ方:解析ごとに対象者と比べ方が違うため、行どうしで下がった幅を比べることはできません。
- GABA:平均の下がり幅は大きく見えますが、まとめの著者は全員GABA入り食品を扱う企業の社員です。独立した研究でははっきりした差が出なかったため、格付けはBです。
- ジムやサービス:格付けしたのは運動そのものの効果で、特定のジムやサービスの効果ではありません。
GABA・マグネシウム・ナットウキナーゼ・黒酢などのサプリと、運動・ウォーキングの効果を、試験をまとめた論文などで格付けした結果を並べました。誤りを知らせる