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えびらぼ

セサミンに効果はある?

セサミン(ゴマリグナン、セサミン・エピセサミン)論文6本で格付け2026-10-04 更新

結論

コレステロールと上の血圧がわずかに下がったという結果はありますが、まだはっきりしません。

  • LDLコレステロールは平均約8mg/dL、上の血圧は約3.7mmHg下がった
  • 疲れへの効果は、セサミンだけの試験が見当たらず分かっていない

効くと言われていること

論文では

S〜D の決め方は格付けの決め方

機能性表示食品として売られているとき

セサミンを機能性関与成分とする機能性表示食品の届出があります(2026年10月3日時点)。国が1つずつ審査した食品ではなく、届出の根拠はこのページの格付けとは別のものです。表示を見るときに確かめること
国の審査
機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを消費者庁に届け出て、機能を表示する食品です。国が1つずつ審査した食品ではありません。パッケージには「本品は、特定保健用食品と異なり、機能性及び安全性について国による評価を受けたものではありません。届け出られた科学的根拠等の情報は消費者庁のウェブサイトで確認できます。」と書くことが決められています。
届出番号
パッケージの「届出番号」を消費者庁の届出データベースに入れると、届け出た事業者が書いた、安全性と機能性の根拠の要約を見られます。
「報告されています」
消費者庁の手引きは、根拠がその商品(最終製品)を使った臨床試験か、論文を集めて評価した研究レビューかが分かる表現にするよう求めています。研究レビューが根拠のときは、商品についてのレビューでも成分についてのレビューでも「報告されている」ことが分かる表現にし、例として「〜の機能があることが報告されています」を挙げています。最終製品を使った臨床試験で根拠を説明するときの例は「〜の機能があります」です。成分についての研究レビューが根拠のときは、その商品自体に機能があるという根拠ではないことが分かる表現にするとしています。
量
パッケージには、1日あたりの摂取目安量と、その量に含まれる機能性関与成分の量が書かれています。このページの試験で使われた量と比べてください。
  • 疲労感:セサミン類(ビタミンEやアスタキサンチンとの配合品)を4〜8週間
  • コレステロール・血圧:セサミン数十〜200mg/日を4〜8週間(一部はゴマそのもの)
薬
薬を飲んでいる人は、医師か薬剤師に相談してから使ってください。パッケージにも、この注意を書くことが決められています。
この欄の出典

よくある質問

やめてもいい?

疲労感、コレステロール・血圧を目的に飲んでいる場合は、続けることを支持するはっきりした結果はありません(格付けはC・B)。

ただし、医師に勧められて飲んでいる人、薬を飲んでいる人、検査で不足を指摘された人は、自分の判断でやめずに、医師か薬剤師に相談してください。

飲んで効いた気がするのはなぜ?

成分を含まないもの(プラセボ)を飲んだ人でも、体調が良くなったと感じることはよくあります。飲んでいるという安心感や期待で、感じ方が変わるためです。体調にはもともと波があるので、つらい時期に飲み始めると、自然に戻った分まで効いたように感じることもあります。えびらぼでは、こうした分を差し引けるように、成分を含まないものと比べた試験の結果を重視して格付けしています。

形や量が違えば効く?

格付けは、試験で使われた形と量での結果です。

  • 疲労感:セサミン類(ビタミンEやアスタキサンチンとの配合品)を4〜8週間
  • コレステロール・血圧:セサミン数十〜200mg/日を4〜8週間(一部はゴマそのもの)

これと違う形や量で効くかどうかは、その形や量で試した試験が無いと分かりません。吸収が良いことと、体に効果が出ることは別で、試験で確かめる必要があります。

効いたという論文もあるのでは?

1件の試験では、偶然や試験のやり方の偏りで、良い結果が出ることがあります。このページでは6件の論文を読み、そのうち1件は複数の試験をまとめた研究です。格付けは、試験どうしで結果が一致するかと、試験の質で決めています(格付けの決め方)。効いたという試験があっても、ほかの試験と合わせると、はっきりした差が出ないことがあります。

効果ごとの論文の中身

C

疲れがとれる?

Cランク・根拠が乏しい対象:日常的に疲れを感じる健康な成人

セサミンだけを調べた試験は見当たらず、疲れた感じが軽くなるかどうかは分かっていません。ほかの成分と一緒にとった試験では、作業の後の精神的な疲れからの回復が早くなったものと、疲れた感じにはっきりした差が出なかったものがあります。

くわしく効果の大きさ・注意点・論文2本・ほかの成分と運動

効果の大きさ

ビタミンEとの配合品を8週間飲んだ試験[1]では、疲労感にプラセボ(成分の入っていないもの)とのはっきりした差は出ませんでした。アスタキサンチンとの配合品を飲んだ24人の試験[2]では、パソコン作業後の精神的な疲れからの回復が早くなりました。日常の疲労感などには、はっきりした差は出ませんでした。

試験の内容
セサミン類(ビタミンEやアスタキサンチンとの配合品)を4〜8週間
根拠にした論文
ランダム化比較試験 2本

注意点

  • 配合品:どちらの試験も他の抗酸化成分と一緒に摂っており、セサミンがどの程度効いたのかは分かりません。
  • 主観的な評価:疲労感は主観的な評価で、プラセボでも改善しやすいものです。8週間の試験[1]では、プラセボ群でも改善しました。
  • 資金:どちらの試験も、製品の企業による研究です。
  • 病気による疲れ:貧血・甲状腺の病気・うつなど、病気による疲れには当てはまりません。

格付けの理由

人での試験は、ビタミンEとの配合品の試験[1](群間の有意差(偶然では説明しにくい差)なし)と、アスタキサンチンとの配合品の交差試験[2]の2件だけです。どちらも製品の企業による研究で、セサミンそのものの効果を確かめた試験がないため、C(根拠が乏しい)としました。

根拠にした論文

  1. 1.

    ランダム化比較試験・Takemoto(2015年)・Global Journal of Health Science

    日常的に疲れを感じる成人の二重盲検RCT。ゴマリグナン10mg+ビタミンE 55mgを8週間。疲労感は両群とも改善し群間の有意差はなかった。40歳以上(72人)の解析では睡眠・見た目がプラセボより改善し、疲労感は改善の傾向。

    Sesame Lignans and Vitamin E Supplementation Improve Subjective Statuses and Anti-Oxidative Capacity in Healthy Humans With Feelings of Daily Fatigue. doi:10.5539/gjhs.v7n6p1

  2. 2.

    ランダム化比較試験・Imai(2018年)・Nutrients・24人

    健康な24人の二重盲検の交差試験。アスタキサンチン+セサミンを4週間で、パソコン作業後の精神的な疲れからの回復が早く、酸化ストレスの指標の上昇が抑えられた。日常の疲労感、その他の気分、作業効率などの副次評価には有意差がなかった。

    Effects of Dietary Supplementation of Astaxanthin and Sesamin on Daily Fatigue: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Two-Way Crossover Study. doi:10.3390/nu10030281

B

コレステロール・血圧に効く?

Bランク・根拠は限定的対象:コレステロールや血圧が高めの成人、関節リウマチ・糖尿病の患者

総コレステロールとLDLコレステロール、上の血圧がわずかに下がったという結果はありますが、まだはっきりしません。ゴマそのものを食べた試験も含めた結果で、LDLコレステロールは平均約8mg/dL、上の血圧は約3.7mmHg下がりました。

くわしく効果の大きさ・注意点・論文4本・ほかの成分と運動

効果の大きさ

7試験・212人をまとめた研究(メタ分析)[1]で、プラセボ(成分の入っていないもの)と比べました。LDLコレステロールは平均約8mg/dL(5試験・157人)、上の血圧は約3.7mmHg(4試験・132人)低くなりました。下の血圧・中性脂肪・HDLには、はっきりした差は出ませんでした。

試験の内容
セサミン数十〜200mg/日を4〜8週間(一部はゴマそのもの)
根拠にした論文
メタ分析 1本・ランダム化比較試験 3本

注意点

  • 期間と規模:まとめた試験は4〜8週間と短く、日本・イラン・台湾などの小規模な試験が中心です。
  • ゴマそのもの:まとめた解析[1]には、ゴマそのものを食べた試験も含まれています。ゴマを1日25g食べる試験[4]では、プラセボと比べて血中脂質にも血圧にもはっきりした差は出ませんでした。
  • 特定保健用食品:国内では、セサミン・セサモリンを関与成分とするゴマ油が、特定保健用食品の許可を受けています。表示はLDLコレステロールを減らすのを助ける旨です(消費者庁の許可品目一覧 出典: caa.go.jp)。単独のサプリで同じ効果があるとは限りません。

格付けの理由

セサミンのRCT(くじ引きでグループを分けて比べた試験)を統合したメタ分析[1]は、総・LDLコレステロールと収縮期血圧が下がったことを示しました。ただし規模が小さく、ゴマそのものの試験も含み、LDLは試験ごとの結果のばらつきが中程度でした。個別の試験[2][3][4]も結果が一致しないため、B(根拠は限定的)としました。

根拠にした論文

  1. 1.

    メタ分析・Sun(2022年)・Frontiers in Endocrinology・7研究・212人

    RCT 7件・212人(脂質は5件157人、血圧は4件。一部はゴマそのものの試験)。総コレステロールが10.9、LDLが8.4mg/dL、上の血圧が3.66mmHg低下したが、HDL・中性脂肪・下の血圧・体重は有意差なし。LDLは試験間のばらつきが中程度(I²=53.3%)。

    The Effects of Sesamin Supplementation on Obesity, Blood Pressure, and Lipid Profile: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. doi:10.3389/fendo.2022.842152

  2. 2.

    ランダム化比較試験・Miyawaki(2009年)・Journal of Nutritional Science and Vitaminology・25人

    軽い高血圧の日本の中年25人の二重盲検の交差試験。セサミン60mg/日を4週間で、上の血圧が平均3.5mmHg、下が1.9mmHg下がり、プラセボではほとんど変わらなかった。

    Antihypertensive effects of sesamin in humans. doi:10.3177/jnsv.55.87

  3. 3.

    ランダム化比較試験・Helli(2016年)・Journal of the American College of Nutrition・44人

    関節リウマチの女性44人の二重盲検RCT。セサミン200mg/日を6週間で、酸化ストレスの指標とHDLの改善が報告された。総・LDLコレステロールや上の血圧はセサミン群内で下がったが、プラセボとの差は有意でなかった。

    Effect of Sesamin Supplementation on Cardiovascular Risk Factors in Women with Rheumatoid Arthritis. doi:10.1080/07315724.2015.1005198

  4. 4.

    ランダム化比較試験・Wu(2009年)・Nutrition, Metabolism and Cardiovascular Diseases・33人

    太り気味の成人33人の交差試験。ゴマ25g/日(ゴマリグナン約50mg)を5週間食べても、血中脂質・24時間の血圧・炎症や酸化の指標は変わらなかった。

    Sesame supplementation does not improve cardiovascular disease risk markers in overweight men and women. doi:10.1016/j.numecd.2009.01.003

このページについて

サプリの広告や販売リンクは載せていません。専門家の監修は受けていません。格付けは格付けの決め方に沿って、論文の結果から決めています。最終更新日は2026-10-04です。誤りに気づいたら誤りを知らせるから送ってください。

安全性

ゴマアレルギーのある人は、原料を確認してください。消費者庁が許可した、セサミン・セサモリンを含むゴマ油の特定保健用食品の表示には、ごまで過敏症が出た報告があるため喘息にかかったことのある人は医師に相談すること、血液を固まりにくくする薬などを飲んでいる人は医師などに相談することが書かれています(許可品目一覧: 出典: caa.go.jp)。セサミンだけのサプリについては、公的機関の注意は見当たりません。

このページの言葉
プラセボ
見た目は同じで、調べている成分を含まないもの。「飲んだ」という思い込みや、自然に良くなる分を差し引くために、比べる相手として使います。
ランダム化比較試験(RCT)
参加者を、くじ引きのような偶然でグループに分けて、たとえば成分を飲むグループとプラセボを飲むグループの結果を比べる試験。分け方の偏りが結果に混ざりにくい方法です。
メタ分析・統合
同じテーマの試験の結果を集めて、まとめて計算し直した研究。1つの試験より、偶然に左右されにくくなります。
有意差
偶然だけでは説明しにくい差があること。差が大きいという意味ではありません。

運動の効果も同じ基準で格付けしています

運動は19項目中4項目がSでした

掲載した項目の内訳Sの割合
サプリ119項目
3%
運動19項目
21%

S(根拠が強い)は、サプリが119項目中4項目、運動が19項目中4項目でした。運動のSは筋力・筋量(筋トレ)、血圧、血糖値、転倒の予防です。サプリと運動では調べた効果や対象者が違うため、同じ目的で直接比べた結果ではありません。

運動のTier表を見る

ほかの成分の格付け(Tier表)